ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は29日(日本時間30日)のマリナーズ戦前に会見を行い、左ヒザの炎症の影響で登板を回避している大谷翔平投手(32)の状況について語った。

「上腕二頭筋にも少し症状が出たが、そちらは良くなった。ただ、特に左脚は着地脚なので、ここは非常に慎重に進めたいと考えていた。ヒザをかばおうとして、無意識のうちに投球フォームを変えてしまうような状況にはしたくなかった。今もプライオボールを使った投球は続けていて、肩や腕の状態は維持している。今回は腕というより、左脚で何度も着地することでかかる負担を減らすことが目的だった」

 その上で「ヒザは回復すると自信を持っている。ヒザの問題がなければ、今も登板して通常どおりローテーションを回っていただろう。今回はあくまでヒザの問題であり、どこかをかばう動きが一切出ない状態まで持っていくことが重要だ。具体的にいつになるかは分からないが、比較的近いうちにキャッチボールやブルペン投球を始め、復帰に向けた段階を上げていけると確信している」と今季中の投手復帰に自信を見せた。

 ヒザの回復を最優先とするなら打者としても休養させることも選択肢の一つだ。

「本人も打つ時には気にならないと言っている。問題になるのは、投球時に左脚で着地する動作の方だ。したがって、打撃を休ませることは考えていない」

 大谷が28日(同29日)の取材で投手復帰時期を「本当に9月の最後、ポストシーズン、そこに間に合えばいいのかなっていうのは僕もチームも共通認識だと思います」と話したことを受け、この日の米メディアは一斉にドジャースがタイガースのスクバル獲得に本気で乗り出すと報じた。

「いや、それによって緊急性の高い補強ポイントが生じたとはまったく考えていない。まず、われわれは彼が復帰すると確信している。構造的な問題があるのであれば、もっと懸念していただろう。しかし、そうではなく、状態も良くなり続けている。それは正しい方向へ進んでいることを示しており、彼が戻ってくることには非常に自信を持っている」と否定するとこう続けた。

「われわれには投手層の厚さもある。故障者が出る中で、才能ある投手たちが台頭し、このまま機会を与えるに値する投球をしている。だから、緊急に補強しなければならない状況ではない。もちろん、あらゆる可能性に対して柔軟な姿勢は保っている。ただ、われわれがオフに最大限の努力をしている最大の理由は、7月になってどうしても補強しなければならない状況を避けるためだ。この時期は、選手を獲得するには圧倒的に条件が悪いからだ」

 チームにとって大谷の投打のどちらが重要かという質問も飛んだ。

「どちらがより重要かという比較は難しい。われわれにとっては両方とも非常に重要で、それこそが彼がいかに並外れた選手かを物語っている。理想は、投打の両方で圧倒的な力を発揮してもらうことだ。どちらか一方を妨げる問題が起きれば、当然それに応じて対応する。ただ、打撃と投球のどちらが重要かという考え方はしていない。われわれが望んでいるのは、彼ができるだけ長く、できるだけ高いレベルで二刀流を続けられるよう支えることだ。その過程で対処すべき問題が生じれば、その都度対応し、本人と話し合いながら解決策を見つけていく。投打の両方が重要だ」

 ドジャースが大谷の投打二刀流が可能な限り、最大限のサポートを続けるという考えは不変だ。