阪神は14日の中日戦(甲子園)に0―6で完封負け。シーズン終盤の正念場で泥沼の6連敗を喫した。
前半戦の〝お得意さま〟にあっさりと敗れた。先発・伊藤将は竜の一発攻勢に沈み、5回4安打4失点で今季3敗目(2勝)。初回は一死一塁から細川に22号2ランを浴びて先制点を献上した。
2点ビハインドの5回には目を覆いたくなる光景が待っていた。一死一塁から投手・マラーに140キロの直球をフルスイングされ、今季2号となる2ランを被弾。打球は甲子園のバックスクリーン左へ飛び込む特大弾だった。投手相手に豪快な一発を食らい、スタンドを埋め尽くした虎党からも大きなため息が漏れた。
悪夢はそれだけでは終わらない。9回にはドリスが二死二、三塁から、再びマラーに今度は適時二塁打を浴びてダメ押しの2点を献上。本業の投球だけでなく、打席でも好き放題にやられる屈辱的な展開に多くの虎党が試合終了を待たず席を立った。
さらに猛虎打線も長いトンネルから抜け出せていない。56イニング連続適時打なし、さらには27イニング連続無得点。好機で1本が出ないどころか、本塁そのものが果てしなく遠い。優勝争いが激しさを増す勝負どころで自慢だったはずの打線が完全に沈黙している。
それでも藤川球児監督(46)は「毎日常に本当に新しい気持ちで球場に来て、選手や自分たちも準備をして。クリーンな気持ちでゲームに臨んではいるので、ゲームの中でうまくいかないことはありますけど、顔を上げて戦いながらグッと我慢をしていく」と懸命に前を向いた。
さらに「続けなければいけないところと、毎日のゲームに集中していくと必ずこちらに向く時が来ますから。それがペナントレースですから。それがタイガース全体に問われていますから、常に顔を上げて戦い続けると。そうすると必ず見えてくると思います」と強調した。
しかし最大「5」あった2位・巨人とのゲーム差も削られ、悠長に構えていられる状況ではなくなってきた。打開策を問われた指揮官は「何もしていないことはないです」とキッパリ。「内部で話し合いながらゲームにどう向かうかというのは議論を重ねています」と明かした上で、「ジタバタしないのも1つですけど」と語った。
それでもこの日は投手に本塁打に加えダメ押し打まで許し、打線は3試合連続で1点すら奪えない惨状。これではいくら虎将が「顔を上げる」と言っても虎党の不安は募るばかりだ。
残りもわずか17試合。冷静さを欠かないことも必要だが、火の玉監督が「こちらに向く時」を待っている間に取り返しのつかない事態になっては元も子もない。泥沼から這い上がるキッカケをつかみたいところだ。












