ア・リーグ東地区2位のヤンキースは27日(日本時間28日)、敵地シカゴでのホワイトソックス戦に9―5で勝利し、4連戦の初戦をモノにした。

 首位に立つレイズに2・5ゲーム差に詰め寄ったが、この日の白星よりも今後への不安が先立っている。ドジャース在籍時の2019年にナ・リーグMVPに輝き、今年のオールスターゲームでもMVPとなったコディ・ベリンジャー外野手(31)が左太もも裏の肉離れで負傷者リスト入り。精密検査の結果、この日「グレード2」の重傷と判明し、米スポーツ専門サイト「アスレチック」は「4~6週間の離脱」と伝えた。

 チームが好位置につけているとはいえ、MVPの常連であるジャッジは右肋骨の骨折で5月下旬から、17年にMVPとなったスタントンも右ふくらはぎの負傷で4月下旬から長期離脱を余儀なくされている。MVP受賞歴がある3人が同時に長期間不在となる異常事態で、同サイトは「ヤンキースはトレード期限までに打力の補強を図らなければならない」と緊急補強の必要性を説いた。

 とはいえ、期限は8月3日(同4日)に迫っており残された時間は多くない。突貫工事となるが、手を打たなければ激しさを増す優勝争いからはじき出される可能性も否定できない。同サイトは「ベリンジャーが最大6週間離脱する可能性がある今、ヤンキースが補強を急ぐ必要があることは、これまで以上に明らかだ。そうでなければ、まるでグレープフルーツ・リーグからそのまま引っ張り出してきたような打線で、プレーオフ進出を目指していかなければならなくなるだろう」と占った。

 補強候補にはエイブラムス(ナショナルズ)やトーマス(ロイヤルズ)、アデル(エンゼルス)が挙げられたが、春先の〝オープン戦並み〟と言われてしまった名門球団は動くのか――。