ドジャース・大谷翔平投手(32)の銀行口座に不正にアクセスし、銀行詐欺罪などで禁錮4年9月の判決を受けた元通訳、水原一平受刑者(41)のなりすまし電話の一部が27日(日本時間28日)に公開された。

 世界のスーパースターが巻き込まれた巨額詐欺事件を巡っては、米スポーツ専門局「ESPN」が28日(同29日)からドキュメンタリー番組をポッドキャストで配信する予定。同局はこの日、水原受刑者が総額約1700万ドル(約26億円)を盗み出し、胴元だったマシュー・ボウヤー氏に送金する際の手口の一つとして、銀行員と電話口で交わしたやりとりの音声データを公式Xに投稿した。

 音声は2022年2月のものとされ、銀行の従業員から「こちらはバンク・オブ・アメリカです。どちら様ですか?」と尋ねられると、水原受刑者は「ショウヘイ・オオタニ」と返答。「ありがとうございます。何かお手伝いできることはありますか?」と聞かれると「オンライン・バンキングにログインしようとしたところ『現在、ご利用いただけません。お電話ください』と表示されました」と話し「私がイッペイと話した時にかけてきた携帯電話と同じ番号からかかってきています。受取人の名前と取引金額を教えていただけますか?」と聞き返され「20万ドルです」と語っている。

 公開された肉声は「30 for 30」の第5話(全6話)から抜粋されたもの。この生々しい音声データには米大手紙「ニューヨーク・ポスト」も関心を寄せており「大谷は賭博や違法なギャンブルに関する容疑について無実が証明された。捜査の結果、元通訳で友人でもあった水原受刑者の大規模な詐欺の被害者だったことが判明した」と補足して報じている。