成績で上回っても、ドジャースの看板には届かないのか。カージナルスのジョーダン・ウォーカー外野手(24)が、不憫な〝球宴落選危機〟にさらされている。米メディア「ヘビー」は25日(日本時間26日)までに、今季ブレーク中の若き大砲がオールスター戦のファン投票で最終候補に残れなかった現状を問題視。ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手(33)ら人気球団の選手に票が集まる一方、より優れた成績を残すウォーカーが正当に評価されていないと厳しい論調で伝えた。

 今季のウォーカーは打率2割9分、18本塁打、58打点、OPS・863。数字は文句なしで、MLB公式サイトでは58打点がナ・リーグ1位、安打88本と塁打158も同5位に入る。強肩を生かした守備面の成長も評価され、ブッシュ・スタジアムのファンを再び沸かせる存在になっている。低迷が続いたカージナルスにとって、まさに希望の象徴だ。

 ところが、球宴ファン投票では別の現実が突きつけられた。ナ・リーグ外野手部門で第1段階を突破できるのは上位6人。ウォーカーは途中経過で86万670票の8位にとどまり、104万3541票で5位だったヘルナンデスに約18万票もの差をつけられた。ヘルナンデスは打率2割7分6厘、7本塁打、31打点、OPS・785。ドジャースの巨大な人気と動員力が、実績差を覆した形にも見える。

 同メディアは「ウォーカーはもっと良い扱いを受けるべきだった」と指摘。SNS上でも投票制度への不満が噴出しており、ブレーブス、ドジャース、フィリーズといった大市場・人気球団のファン票が候補者選びを左右しているとの声も上がっている。もちろん球宴はファンの祭典であり、人気も大きな要素だ。それでも、今季の成績を見れば、ウォーカーが最終候補から外れたことに違和感を覚える向きが出るのも当然だろう。

 救いがあるとすれば、選手間投票などで最終的に球宴メンバー入りする可能性は残されている点だ。だが本来なら、そこに望みを託す状況自体がおかしい。テオスカーがドジャースの看板を背負って票を集める一方、ジョーダンは成績で訴え続けるしかない。

 球宴の華やかな舞台にふさわしいのは誰なのか。数字は、セントルイスの若き主砲の肩を持っている。