【グレイシーハンターの〝真実〟 IQレスラー桜庭和志 実録 桜道(5)】1992年7月に晴れてUWFインターに入門しました。当時のUインターは合同練習が午前11時からなので、その前にジムに着いて掃除をして、それからスクワットとかを始める感じでした。その後、1時間とか1時間半ぐらいたつと上の人たちが来て…。練習自体は苦にならなかったですよ。楽しかったから。

 でもスクワットとか腕立て伏せとかはあまり好きじゃなくて。ただ、高校、大学とやってきたから別にきついとは思わなかったです。スパーリングは僕の場合、先輩に捕まってギブアップの練習でした。このころ、そこまでカッチリやった記憶はないですね。「こうすると、こういうふうにやられるんだ」とか覚えながら、とにかく(相手の技から)逃げるだけでしたよ。

 だって当時は先輩と体重が違うから、力も違うじゃないですか。バックとかいいポジションを取っても、そこからのやり方も分からない。ぶっちゃけ言うと、高校、大学のころより真剣にやっていませんでした。Uインターには就職して、仕事だと思ってやっていたから。〝適当に受けてやられとけばいいや〟みたいな感覚でした。

高田延彦(左)VS北尾光司戦ではセコンドを務めた(92年10月)
高田延彦(左)VS北尾光司戦ではセコンドを務めた(92年10月)

 きつかったのは練習よりも練習生としての〝雑用〟です。例えばちゃんこ番の日は、お昼を作ったら先輩の時間に合わせて具を入れなきゃいけなかったりとか。みんな食べに来るタイミングがバラバラだから、作り分けなきゃいけないんですよ。

 鍋は1つだけど、最初から全部の材料を入れると初めに来た人が食べちゃうんです。合同練習は午前11時から午後3時までなんだけど、みんな最初から最後までいるわけじゃなく、好きな時間に来るんで…。最後の方に来た人は具が残ってなかったら怒るんです。そういうことがないように気を使わないといけなかった。ちなみに、ちゃんこはみそ、塩、しょうゆ味。あとは宮戸優光(※)さんに教えてもらったソップっていうのがありました。たまにカレーライスの日もありましたね。

 ちゃんこといえば、食事するのも大変でした。体重を増やさないといけなかったので。減量したこともあるから分かりますけど、増量の方が全然きついですね。ご飯は毎食どんぶり5杯がノルマ。でも5杯はきつい。4杯ちょいまではなんとかいけるけど、そこからが…。ただ、そのおかげで体重もデビューするころには88か89キロくらいまでいったと思います。入団時は75キロくらい。練習もあるし、休む時間もなかったから、なかなか太れなかったのを覚えています。

 そんな生活をしていたら僕の体にある〝異変〟が起こってしまいます。それは…。

 ※第1次UWFでデビューのプロレスラー。元IGFのGM

 

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