女子プロレスラー・ジャガー横田のデビュー50周年記念大会「結集」(24日、後楽園ホール)で、〝太陽神〟Sareee(30)とタッグパートナーの彩羽匠(33=マーベラス)によるシングルマッチが急きょ実現した。

 この日、セミメインでSareeeと対戦予定だった優華(アイスリボン)がろっ骨のケガにより欠場。代わりの「X」で「スパーク・ラッシュ」としてタッグを組んでいる彩羽が登場すると、場内からは大きなどよめきが起こった。

 試合が始まり、彩羽のキックを立て続けに食らう。Sareeeも負けじと迫力満点のドロップキック、卍固めなどで対抗する。さらに互いに強れつな蹴りを放ち、一進一退の攻防が続く。

 しかし、10分過ぎに彩羽に一瞬の隙をつかれ、丸め込みで3カウントを奪われた。この判定に納得がいかなかったSareeeはレフェリーに詰め寄ったが、最後は彩羽と握手を交わして健闘をたたえ合った。

 この試合は、往年の名タッグ「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種とライオネス飛鳥がリングサイドで見守っていた。Sareeeは、彩羽とレジェンド2人のもとへ向かい「見てくれてありがとうございました」と頭を下げた。しかし、長与と飛鳥の間に座っていた暁千華(マーベラス)が気に入らず、激しくビンタを打ち合って退場した。

 バックステージでSareeeは、優華の負傷欠場を踏まえ「どうしようかとめちゃくちゃ迷った時に、彩羽匠に相談した。クラッシュ・ギャルズも来るし、ジャガーさんの周年ということで、全日本女子プロレスの先輩方、ファンの方も足を運ぶ。(彩羽から)『これは自分たちにチャンスじゃないですか』という声をもらって、『そうだ!』と思って。ここでシングルを持ってくるって誰も思わないですよね」と、シングル実現の経緯を明かした。

 その上で「私たちは本当にクラッシュ・ギャルズを超えたいと思っているし、私たちが女子プロレスのトップを走らないで誰がやるんだよと、本当に思うので。このピンチを大チャンスに変えたつもりです」と激闘に胸を張った。

 彩羽も「このシングルはすごい賭けでもあった。本当だったらどちらかのビッグマッチのメインを張るようなカードを、今日ここで持ってきた。参戦選手の誰よりも強い気持ちで、リングに上がった」と納得の表情を浮かべた。

Sareee(右)から3カウントを奪う彩羽匠
Sareee(右)から3カウントを奪う彩羽匠