新日本プロレス27日神戸大会で後藤洋央紀(47)とのV1戦に臨むIWGPヘビー級王者・辻陽太(33)が、挑戦者との意外な〝因縁〟を明かした。8日の調印式では、映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」(10月16日、世界同時公開)でハリウッドデビューを果たす後藤に祝福の花束を渡す一幕も。黄色のバラが意味する、知られざる舞台裏とは――。

 この日はこれまでもイデオロギー闘争を繰り広げてきた両雄が互いに「覚悟」を問い合い舌戦を展開。何とか調印が成立した後に取材に応じた辻は「そりゃお互いに思うことはあると思うんですよ。でも今日の調印式で彼の覚悟を感じることができたし、俺の覚悟も伝えることができたのかなと」と振り返り決戦へ闘志を燃やした。

後藤洋央紀(左)に花束を贈る辻陽太
後藤洋央紀(左)に花束を贈る辻陽太

 会見の冒頭には意味深なシーンがあった。「敵とはいえハリウッドの作品に出演すること、これは尊敬に値する」として、祝福の花束を贈呈。そこには「嫉妬」の花言葉を持つ黄色のバラが添えられていたのだが…。

 実は後藤が同作で演じる力士キャラ・エドモンド本田の役は、辻も狙っていた過去がある。2025年の初め、北米でスタントマンとして活躍する双子の兄・将太さんを通じて、同役を務めるレスラーを探していることを知った辻は早速行動を開始。「そりゃ出たいですよね。世界に顔も売れるし、新日本も売れるじゃないですか。だから僕もオーディションみたいなことをやったんです。写真を撮って、身長体重を送ったんですが選ばれなくて、フタを開けてみたら後藤が選ばれていたと。悔しさもあったけど、そりゃそうだよなとも思いました。顔つきとかを見ても後藤の方がはまり役なので」と〝落選〟の経緯を明かす。

 まさにエドモンド本田を巡る意外な因縁が発覚した格好だが、映画の世界同時公開直前の王座戦は、結果的に辻にとってチャンスでもある。「実際には願ってもないタイミングですよ。世界の中には『エドモンド本田に勝った辻陽太』って見方を、多少はしてくれる人もいるかもしれないので」と、防衛が自身の売名につながることを期待した。

 同作にはWWEのローマン・レインズやコーディ・ローデスなど名だたる大物レスラーも出演している。辻は「次回作があれば? もちろん狙っていきたいところですけどね。ストリートファイター系で言えば、ケニー・オメガ(AEW)とかもゲームのモーションとかやってましたし。そういったところにプロレスラーが活躍の場を広げていくのは非常にいいことだと思います」とリング外の活動にも意欲的。エドモンド本田を奪われた男に、ベルトまで奪われるわけにはいかない。