新日本プロレス27日神戸大会のIWGPヘビー級選手権(王者・辻陽太VS挑戦者・後藤洋央紀)の調印式が8日に行われ、頂点を争う両雄が舌戦を繰り広げた。

 両者は今夏のG1クライマックス公式戦で対戦し、後藤が辻に勝利。シリーズ最終戦の8月16日大会で遺恨が再燃し、王座戦での激突が決まった。同戦の勝者が10月12日両国大会でG1覇者・大岩陵平の挑戦を受けることも決定している。

 会見冒頭に辻が後藤に対し、映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」(10月16日世界同時公開)のエドモンド本田役でのハリウッドデビューを祝福し花束を渡す一幕があったが、口を開けば火花がバチバチと飛んだ。後藤は神戸決戦が「大岩への挑戦者決定戦」のような構図となってしまったことを辻の責任と指摘していた。

後藤洋央紀(左)に花束を贈る辻陽太(右上)、右下は棚橋弘至社長
後藤洋央紀(左)に花束を贈る辻陽太(右上)、右下は棚橋弘至社長

 これに辻は「それって結局、捉え方の問題ですよね。俺はこの試合はどちらが王者として大岩を迎え撃つかの試合だと思ってます。後藤選手が本当に心から誇りを持ってIWGPを取りたいと思っているなら、ここでサインをしてもらいたいし、そうでないならここでサインはしないでほしい」と主張した。

 これに後藤は「IWGPのタイトルが次のG1覇者・大岩への挑戦者決定マッチのようになってしまっている。これは事実です。俺が王者なら先に大岩と戦いましたね」と改めて指摘。「俺だって覚悟を持って挑戦するわけですから。決してね、大岩への挑戦者決定戦とは周りからどう思われても俺はそんなこと思ってないんですよ。ただ挑戦するために周りがそう思ってるかもしれない。現状そうだから」との認識を示した。

 辻からは「そういう思考だからそういう発言が出るんですよね。心の底からIWGPを手にして、この新日本プロレスを変えていこう引っ張っていこうという覚悟には正直、今の発言を聞いてそうは思えないですね」と異を唱えられたが、後藤も譲らない。「覚悟は決まってますから。俺があのベルトを巻いて新日本を引っ張っていく。その覚悟は俺にとってはチャンスでしかないんです」と断言する。

 これを受けて辻も「いいですね。これが後藤革命ということでしょうか。そういう心意気で来てくれるのであれば、今日ここでサインをしてほしいと思います。俺は正々堂々、迎え撃ちますよ」と迎撃宣言を繰り出し、両者の調印が成立。これまでもイデオロギー闘争を展開してきた両雄の王座戦の行方はいかに――。