新日本プロレスのYuto―Ice(29)が、米国・WWEデビューを果たした高橋ヒロム改めKYOKIへの思いを明かした。OSKARとの「ノックアウト・ブラザーズ(K.O.B)」でIWGPタッグ王座(現王者はHENARE&グレート―O―カーン)の奪回を目指すIceは、かつての兄貴分の新たな挑戦に発奮。より大きな存在となっての〝再会〟を見据えた。

 K.O.Bは19日の室蘭大会で真壁刀義、矢野通組とのIWGPタッグ王座次期挑戦者決定戦に臨む。6日の千葉・東金大会では、永井大貴と組んで真壁&矢野&永田裕志と対戦し激しい攻防を展開。最後は永田のバックドロップホールドで永井が3カウントを奪われて敗れた。

 試合後に取材に応じたIceは「今でも強くてカネになるんだろうけど、やるなら強くて怖い昔のGBHとやりたい。あの時のアイツらの方が、もっとカネになるんじゃないかなって。ファンもせっかく時間とカネを使うんなら、あの時のGBHが見たいんじゃないか?」と、対戦相手への〝注文〟を口にした。

 昨年8月の凱旋帰国から一躍トップ戦線に食い込む活躍を見せたIceだが、ここに来てさらに奮い立つ出来事があった。「Unbound Co.」で共闘したKYOKIが、4日(日本時間5日)のスマックダウン(オハイオ州クリーブランド)でWWEデビュー。中邑真輔とのタッグ「BAKUSAI」で、ザ・ミズ&キット・ウィルソンから勝利を収めて幸先のいいスタートを切ったのだ。

 IceにとってKYOKIは、私生活でも慕っていた兄貴分的な存在。今年2月の退団時には人目をはばからず涙も流した。現在も頻繁に連絡を取り合っているという。「この前も俺が思っている感覚を言語化してくれたんだよ。『タイトルを取ったりとか、そういうのがうらやましいのじゃなくて、楽しそうに試合しとるヤツを見るとうらやましいと思う』って。俺も自分よりハイになってるヤツとか、カネになってるヤツを見ると、やっぱりうらやましいなと思うし。だから今のヒロムに対しても、めちゃめちゃ嫉妬してる」と独特の言い回しでデビューを祝福した。

2月、新日本を離れる高橋ヒロムを前に号泣したYuto-Ice
2月、新日本を離れる高橋ヒロムを前に号泣したYuto-Ice

 KYOKIは将来的な野望として、統一WWE王者となって古巣の新日本に外敵として登場するプランを披露していた。Iceは「俺がもっとカネになる存在になれば(対戦相手になる)可能性はゼロじゃないなと思ってる。どういう形であれいつか絡む時は来るんで、俺がもっとカネになってなきゃいけねえなって」と、再会の時を夢見て成長を誓う。

「自分のケツは自分で叩けるけど、自分が好きな人が一生懸命やってるのを見ると、一生懸命やろうって思うよね。ヒロムとはいつ絡んでもいい状況にしておきたいなって。一緒にいる妄想も対角線にいる妄想も、両方俺はできるんで」。スーパースターとなったKYOKIの光の反射を利用して、Iceがより光り輝く日が訪れるのか注目だ。