ソフトバンクは17日のオリックス戦(みずほペイペイ)に4―13の惨敗を喫し、大事なカード初戦を落とした。先発の徐若熙投手(25)が2回途中7失点KOで自身2連敗。5四死球と制球に苦しみ、自滅した。台湾の至宝が1回2/3で降板に追い込まれるのは、台湾プロ野球(CPBL)時代の2021年以来。7失点という内容を含めれば、ワーストの結果だった。
台湾時代からポーカーフェイスで知られた右腕が、珍しく感情を抑えきれなかった。2回、宗を追い込んで決めにいった内角真っすぐがわずかに外れると、顔をしかめて首をひねった。制球が定まらない中で、たまったフラストレーションを堪えきれず放出。武器であるはずの冷静さを欠き、不穏な空気が漂った。
その後、太田に3ランを被弾するなど5失点。イニング途中で屈辱のKOとなり、早々に大野の救援を仰ぐ形となった。「チームに申し訳ない」。球団を通して発した一言だけの降板コメントが抑えきれない悔しさを表していた。
開幕から2試合に先発して1勝1敗、防御率0・69と「補強の目玉」にたがわぬパフォーマンスを発揮。WBCにも出場し、NPB1年目ということを考慮すれば、最高のスタートだった。故障歴が多いこともあり、コンディション優先でCPBL時代は「中6日」のローテーションを4週以上続けてきっちりと守ったことがない。中8日でマウンドに上がったこの日は、わずか1球で失点した。初回に初球の150キロ真っすぐを宗に軽々と運ばれる先頭打者アーチを被弾。制球難と合わせて、球威不足が否めなかった。
台湾時代から課題はスタミナ不足とされ、そこに不慣れな日本での生活やNPBに順応する中で精神面の疲弊もあったはず。それだけにチーム内では「織り込み済み」とする反応もなかったわけではない。試合後、小久保監督は「こういう時もある。『次にやり返せばいい』と本人に話をした」と語り、大炎上の右腕を気遣った。
キャリアワーストのKO劇となったが、台湾の至宝に対する評価は揺るがない。












