勝てるはずの試合ほど、白星が手のひらからこぼれ落ちる。中日がまたも痛恨の逆転負けを喫した。3日のソフトバンク戦(バンテリン)で延長11回の末に5―8で敗れ、4連敗。交流戦開幕4連勝でつくった貯金をすべて吐き出し、借金は今季ワーストタイの15に膨らんだ。

 5―5の延長11回だった。7番手・勝野が先頭打者を歩かせると、続く栗原の遊ゴロを村松が失策。無死一、二塁と傷口を広げ、ここから一気に3点を失った。井上一樹監督(54)は「守備のミスもそうだけど、先頭にフォアボールを出すところが、やっぱりうちの弱さなのかな。それがちょっと象徴的な感じだった。ソフトバンクさんはセ・リーグ、パ・リーグ合わせても強豪チーム。五分の試合をやっている以上、どうしても勝ちたかったが、そこでミスをしたということが敗因につながった」と厳しい表情で振り返った。

 19勝34敗1分けで最下位ロードを走るドラゴンズにとって、何より重いのが逆転負けの多さだ。開幕戦となった3月27日の広島戦(広島)では5―1の4点リードで迎えた9回に同点とされ、延長10回サヨナラ負け。4月5日のヤクルト戦(神宮)では5―0の7回に一挙7点を奪われ、4月10日の阪神戦(バンテリン)でも3―1の9回に4失点で試合をひっくり返された。5月20日の阪神戦(甲子園)では、7回表終了時点で7―0と大量リードしながら7―8で敗戦。そしてこの日も5回に細川の3ランなどで4―0と先行しながら逃げ切れず、両リーグワーストの18度目の逆転負けとなった。

 悪夢の開幕戦を皮切りに、信じがたい展開の黒星が積み重なっている。首脳陣、選手、ファンの消耗度は計り知れない。3位・巨人との差も9・5ゲームに開いた。球団内からは「こんなに負けるチームじゃないと思うけどね」との声も漏れるが、現実は容赦ない。このままでは6年連続Bクラスの足音が、いよいよはっきりと聞こえてきそうだ。