疲労軽減のため〝一刀流起用〟が続いたドジャース・大谷翔平投手(31)の心中はやはり穏やかではなかったようだ。

 大谷は20日(日本時間21日)のパドレス戦でリアル二刀流を復活させるまで、登板日に打者で出場することを3試合連続で封印。投手に専念することでレギュラーシーズン、その先に待つポストシーズンまで戦い抜くために球団側が決断した措置だった。さらに13、14日(同14、15日)は2試合連続で欠場し、大谷自身は「長いシーズンを乗り切るためにチームとしていろいろ考えながらやってくれている。その意見には賛同しています」と口にしていた。

 ただ、頭で理解していても感情はまた別にあったようだ。同僚のミゲル・ロハス内野手(37)は米スポーツ専門局「ESPN」のラジオに出演した際「大谷は休むことを望んでいない。監督や球団関係者が彼の体調を気遣って『今日は打つのを休んだら?』と話を向けると彼は本気で怒るんだ」と打ち明けた。

 もっとも、矛先はロバーツ監督や球団ではない。ロハスは「その怒りは大谷がチームのことを考えているからこそ生まれるんだ。自分が打線に名を連ねることがチームにいい影響を与えることを分かっている。たとえ打撃が不調だったり体に負担を感じていても諦めずに戦い続ける。そこが毎日驚かされるところ」と話した。

 大谷がいるといないとでは相手に与えるプレッシャーはまったく異なる。最強スラッガーがのぞかせた激情の裏には、単純にプレーしたいといった〝出たがり屋〟だけに収まらない思いが秘められている。