ソフトバンクは3日の中日戦(バンテリン)に延長11回の末に8―5で競り勝った。4点ビハインドをひっくり返しての今季最長となる6連勝。貯金を今季最多の7とし、パ2位に浮上した。
5回に4点を先取されるも、直後の6回に栗原、山本祐、正木の適時打など5安打を集中させて一挙5得点。同点に追いつかれ、延長戦に持ち込まれたが、4点差をひっくり返した時点で勝つ確率は高かった。5月以降、自慢の救援陣が安定感を取り戻し、リリーフ勝負になれば負けないという空気感が漂っている。チームに安心感と落ち着きをもたらすのは、絶対的な守護神がいてこそだ。
左手骨折から戻ってきた杉山一樹投手(28)が圧巻のパフォーマンスを続けている。4月11日の日本ハム戦(エスコン)で自身の投球内容にフラストレーションをため込み、ベンチ内を殴打して離脱。「信頼をもう一回、一から積み上げないといけない」と自らの過ちを悔い改め、早期復帰を直訴して一軍の舞台に帰ってきたのが5月上旬。同8日のロッテ戦(みずほペイペイ)から3者連続三振を奪ったこの日の中日戦まで8試合連続無安打、無失点を継続し、その間の奪三振率は驚異の「20・25」と圧倒的な投球を披露している。
復帰初戦こそビハインドゲームでの登板だったが、その後は守護神として待機。この日の試合後、倉野チーフ投手コーチは「杉山に関しては完全に信頼して送り出している」と言い切った。「チームが勝てばOK」という基本理念に立ち返り、戻るべき場所に戻ってきた杉山。4時間39分に及ぶ激闘を制した試合後、チームメートと勝利を喜ぶ顔には充実感があふれていた。
追い求める「絶対的な安心感」。少し遠回りしたが、理想とする姿に近づいている。












