オリックスがトミー・ジョン手術を受ける選手が続出した事態をポジティブに捉えている。

 20日の日本ハム戦(京セラ)を3―0で零封勝利し、連敗を「5」でストップ。岸田護監督(45)は「流れを変えるような試合になればいい」と21日からの首位・ソフトバンク戦からの巻き返しを見据えた。今季は上位争いも繰り広げてきたが、交流戦明けから負け越しが増えて4位に低迷。ケガで宮城や山下、頓宮ら投打の主軸が不在となった影響は大きく、後半戦もやりくり算段でしのいでいくしかない状況となっている。

 特に投手陣はここ数年でトミー・ジョン手術に踏み切る選手が相次いでいる。今年の宮城、山下の左右の2本柱をはじめ、5年目右腕の小木田と7年目右腕・前は2年連続。さらに吉田、宇田川、東山、河内は右ヒジと右ヒザの手術を受け、野手でも頓宮が右ヒザ、大里が右肩、紅林が右足甲にメスを入れている。

 周囲から見れば〝手術大国〟にも映ってしまうが、なぜこんなにも多いのか。この状況について、首脳陣の一人は「ネガティブにはとらえていない。選手のことを考えてのこと」とした上で「ヨソのチームより手術者が多いかもしれないが、それだけ早めの対処をしているということ。個々に事情は違うから一概に言えないが、京セラのマウンドは高くて、投手からすれば投げやすい。腕が振りやすいと、ケガのリスクも増える。3連覇の疲れも少なからずある。メスは入れたくないが〝ギリギリの判断になるなら、早めに手術する方が選手寿命が延びるよ〟ということ」と説明した。

 実際にリリーフで活躍する山崎、椋木も過去に同手術を受けて復活を果たし、昨年手術した吉田も欠かせない存在になった。復活の〝成功例〟が身近にあることも、手術を容易に決断させる理由かもしれない。

 来年以降、術後の選手が次々と復帰してくれば、また戦力増強を期待できる。そのためにも辛抱の年と言えるかもしれない。