3年ぶりの王座奪回を目指すオリックスが、岸田護監督(45)を中心に一致団結している。宮城、山下の左右のエース、「ラオウ」こと杉本、頓宮と投打の主力を故障で欠きながらも、西武と首位争いを展開。選手層の厚さと地力を見せつけているが、指揮官と選手の関係性にも強さの秘密がありそうだ。

 岸田監督に絶対的な信頼が寄せられ、選手は親しみを込めて「マモさん」と呼ぶ。選手、コーチ時代を含めてオリックス一筋20年。豊富な知識とコミュ力でスタッフからも慕われ、監督になっても〝先輩キャラ〟は変わらない。

 就任2年目となるが、ナインの1人は「二軍時代から世話になっている選手はそうだし、何でも話せる雰囲気があります。ずっとマモさんのままでいてくれている」と〝距離感〟の近さを強調した。

 いかに兄貴分的な存在とはいえ、監督になればこれまで通りに接するのは難しく恐縮もするはず。ところが岸田監督も〝マモさん〟のままで接することを望み、先輩後輩の信頼関係が継続している。

「若い選手は〝監督〟って呼んでますけど、こんな関係性は他のチームにはないんじゃないですか。偉ぶったところはまったくなくて、変わらないのがすごい。みんながマモさんを大好きだし、優勝してほしい、胴上げしたいと思っちゃいます」(球団関係者)

 ちなみに前監督の中嶋聡氏(57)は現役時代に「サメ」のニックネームで親しまれたが、監督になると古株のスタッフも含めて〝封印〟され、ともにプレーした福良GMだけが気兼ねなく「サメ」と呼んでいた。選手からのニックネーム呼びを容認する岸田監督のスタンスは球界全体を見回しても珍しく、チームの風通しのよさを表している。

 19日のソフトバンク戦(京セラドーム)は九里が5回1失点に抑え、リリーフ陣4人の無失点リレーで2―1と逃げ切り勝利。連敗を4でストップさせた。〝パイセン監督〟とともに首位・西武を0・5差で追走する。