重苦しい敗戦が、またしてもチームの足取りを鈍らせた。ソフトバンクは19日のオリックス戦(京セラ)に1―2で惜敗した。この敗戦で借金は再び「1」。日本ハムが勝利したため、勝率の差で4位に後退した。先発・大津亮介投手(27)は6回2失点(自責1)と粘ったが、打線は1得点に沈黙。小久保裕紀監督(54)は「なかなかチャンスらしいチャンスがつくれない」と淡々と振り返った。

 どんよりとした空気が漂った。大津は試合前まで今季負けなしの4勝。開幕時は先発6番手の立場だったが、安定した投球で着実に序列を上げてきた。先発陣は不調やコンディション不良が相次ぎ、開幕ローテーションは崩れた。その中で唯一の〝生き残り〟としてカード初戦を託された右腕への期待は大きかっただけに、一定の役割を果たした上での敗戦は痛い。

 アクシデントにも見舞われた。2回には痛烈な打球が大津の左ふくらはぎ付近を直撃。治療を受けた後も6回まで投げ切ったが、指揮官は「まともに当たっていたので。取りあえず様子は見ないといけない。腫れと出血を見て、次回の登板を考えないと」と説明した。苦しい台所事情の中で好投を続ける右腕に、不運まで降りかかった形だ。

 こうした状況で迎えるのが「魔の水曜日」だ。今季はここまで水曜日に7試合で1勝6敗。現在6連敗中で、流れに乗り切れない一因にもなっている。20日の同戦で先発を託されるのは、プロ2試合目の登板となる藤原大翔投手(20)。若い右腕にとって重圧のかかるマウンドとなるが、チーム内からは「何も気にせず投げ込んでくれれば」と期待の声も上がる。

 水曜日の悪い流れを断ち切り、重なる試練を乗り越えられるか。