ソフトバンク宮崎春季キャンプの20日、ハタチの育成右腕が新風を巻き起こした。A組の紅白戦に〝昇格登板〟を果たした藤原大翔投手(20)が最速155キロをマークして2回無失点。倉野チーフ投手コーチも「新聞の1面で書いてほしい」とニンマリの快投だった。

 2か月前に20歳を迎えたばかりの育成右腕が、支配下昇格を猛アピールする強烈なインパクトを残した。当初は1イニングの予定だったが、首脳陣の指示でもう1イニング追加。突然の変更にも動じることなく、実力者を封じた。2イニング目も150キロ台を連発。栗原を153キロの直球で詰まらせて左飛に抑え、最後の山川も154キロの真っすぐ押し込んで二飛に仕留めた。

 藤原は2023年育成ドラフト6位で入団。降板後、多くの報道陣に囲まれた右腕は「自分の自信のある真っすぐでドンドン押せていけたのがよかった」と振り返り、これ以上ないアピールに「今日は『初球ストライク』『ストライク先行』をテーマにどんどん攻めることができた。(実績ある打者相手に)変化球でストライクも取れたし、真っすぐでファウル、空振りが取れたので自信になった」と満足そうにうなづいた。

 オフの自主トレに帯同した上沢が「若くてあんなボールを投げられて魅力的。うらやましい」と褒めちぎれば、2017年の最多勝右腕・東浜も「楽しみでしかない」とチーム内から絶賛の嵐だった。

 ホークスの育成入団から立身出世を果たした選手は千賀、甲斐、牧原大、周東、大関…と枚挙にいとまがない。鷹に新星の予感――。宮崎からまた一つ、明るい話題が提供された。