ソフトバンクは28日の巨人戦(東京ドーム)に8―4の逆転勝ちを収め、交流戦開幕カードの勝ち越しを決めた。1点を追う6回に今宮、庄子の連続適時打で逆転に成功。7回に4番・栗原のこの日2発目となる15号ソロで突き放し、勝機をたぐり寄せた。先発のスチュワートは5回4失点で3勝目。12球団最多10度目の交流戦制覇を目指す鷹が底力を見せつけたゲームだった。
鷹の強さを象徴するプレーが飛び出したのは6回。1点を勝ち越した直後の守りだった。二死二塁から代打・ティマの右中間を襲う打球が抜ければ同点となるシーンで、周東佑京外野手(30)が快足を飛ばして滑り込みながら好捕。「あいつしか捕れないプレー」と、小久保監督もうなるファインプレーだった。
強いチームほど「守り勝つ野球」が徹底されている。ソフトバンクの強さの秘密は「球際の強さ」にある。それを象徴する守りだった。かねて派手なプレーを好まない名手は「データとか、捕手と話をしたり、打者のスイングとかを見て動けている」と解説。ポジショニングと予測の勝利だった。
いまや侍ジャパンの常連で、球界屈指の中堅手だ。G党で埋まった東京ドームは深いため息に包まれたのち、大きな拍手が起こった。「ありがたかった。そういう選手であり続けたい」。NPBを代表する選手に成長した30歳。野球ファンに夢を売るプレーだった。
試合後、周東は洗礼を浴びせた巨人の有望株を気遣った。「抜ければ初ヒットだったんですよね? ティマに悪いなあと思ったけど、捕らせてもらいました。僕のところに飛んできたので仕方ないです!」。自らも育成入団からはい上がった苦労人。一軍初打席初ヒットを阻止されたティマの心中を察しつつ、絶対的な自信を持つ守備への自尊心をのぞかせた。
18試合しかない交流戦。今年もセ・リーグファンをくぎづけにする――。












