最高年俸男の〝大逆転〟はあるか――。メッツのフアン・ソト外野手(27)がオールスターゲーム(14日=日本時間15日、フィラデルフィア)のナ・リーグ代表として「2番・左翼」で先発出場する。

 15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時)でメッツに加入した昨年は、極度の打撃不振で球宴には選外。今季は前半戦を終えて出場した78試合で打率2割9分、21本塁打、51打点、OPS0・967の好成績を収めて5度目の選出となった。ただ、チームは40勝57敗で地区の単独最下位に沈み、ワイルドカード争いでも11位と早くも絶望的な状況に陥っている。

 米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は13日(同14日)、数少なくなった今後の焦点の一つとしてソトがリーグMVPの最終候補に残れるかどうかを占った。その最大の壁となるのは、今季開幕から二刀流でプレーする大谷翔平投手(32=ドジャース)の存在だ。

 同誌は「ソトはまさに唯一無二の野球選手だが、偉大な大谷が同一リーグに所属しているため賞の選考では見過ごされてきた。これに加え、MLBの下位5チームに入るほどの成績しか残せず、MVPの最終候補がメッツから出るなど笑止千万に思える」と絶望視しつつも「しかし、現実はそうなっている」とMVP受賞資格はあるとした。

 理由は前出の個人成績に加え「ソトは三振数より11個も多い四球を選び、4割5厘という驚異的な出塁率を記録し、これはメジャー3位となる」と指摘した。しかし、大谷は打率2割9分3厘、22本塁打、58打点でOPS0・953だ。「成績はほぼ互角」ながら「今季14試合の先発登板で防御率1・79を記録している二刀流のスーパースターが明らかに一歩リードしている」とやはり〝勝ち目なし〟と占った。

 それでも「ソトがこの名誉ある賞を獲得する唯一の可能性」として挙げたのは「大谷が長期にわたって欠場すること」。結局のところ、ソトがどれだけ打者として好成績を残しても、誰にもマネできない二刀流をこなしている大谷には太刀打ちできないようだ。残された道はもはや〝他力本願〟。同誌は「球団史上最高と評されるであろう今季のソトの活躍を、メッツが無駄にしていることは残念だ」と嘆き節だった。