パ首位のソフトバンクは16日の楽天戦(北九州)に6―0で完勝した。柳田が先制3ランを放てば、先発の大津が7回無失点、11奪三振の快投。年に一度の北九州開催で、球場に足を運んだファンに気持ちのいい勝利を届けた。
会心の勝利にバットで貢献したのが「5番・一塁」で先発出場した山川穂高内野手(34)だ。4点リードの3回、相手先発・藤原の初球のカーブをとらえると高々と上がった打球は左翼ポール際に着弾。「うまく反応できた」という一発は7試合ぶりの第5号ソロとなった。開幕から順調にアーチを描き、本塁打数はリーグ2位タイの「5」。2年ぶりの〝キング〟に向けて順調な滑り出しを切っている。
だが、その一方で球団内には悲喜こもごもな感情を持つ人もいる。今年から封印された「どすこいパフォーマンス」についてだ。ホークスではOB・松田宣浩氏の「熱男!」に始まり、山川の「どすこい!」と長年にわたり、ファン一体型パフォーマンスが浸透。ある球団関係者は「ファンが球場に行く大きな意味になる。『熱男やどすこいが楽しくてまた球場に行きたい』という子供たちは絶対にいる」とその〝集客効力〟を説明した上で「応援しているチームに点が入って、選手と一緒に喜びを表現できて…これはどんな演出やイベントでもかないませんよ」と舌を巻くしかなかった。現在の山川の姿を見れば、球団内に「今季も〝どすこい〟が披露されていたら…」と思う人がいるのも必然の理だろう。
だが、山川にもパフォーマンスを封印するだけの強い覚悟がある。「バットでファンを喜ばせる」とオフから欠かすことなくバットを振り続けており、今季へかける思いを考えれば「どすこい再開」は求められない。
そうなれば望まれるのは次なる「後継者」の存在だ。次なる候補は栗原か、野村か、それともまだ見ぬホープか――。いずれにおいても球団内から聞こえた条件は「30本近く打てる」こと。披露する機会が少なければ、せっかくのパフォーマンスも薄れてしまう。鷹の長距離砲を望むもうひとつの理由。次なる〝長距離パフォーマー〟は現れるだろうか。












