ソフトバンクは15日の楽天戦(みずほペイペイ)に2―3で惜敗した。同点の8回に3番手・尾形崇斗投手(26)が村林に2号ソロを浴び、これが決勝点に。2夜連続の1点差負けで連敗し、楽天とのゲーム差は「0・5」となった。

 最後は一発に屈したが、この2試合は楽天打線の足にもかき回された。7回には平良が盗塁失敗に終わった一方、続いて塁に出た中島がすかさずスチール。14日の試合でも3盗塁を記録されるなど、リーグトップの11盗塁を誇る機動力を発揮された。その一方で、ホークスのここまでのチーム盗塁数は12球団最少タイの「3」。まだ16試合とはいえ、昨年はリーグ2位の98盗塁を記録した鷹が、今年は走らない傾向にある。

 盗塁が減っている理由は何なのか。チーム内からは主に2つの理由が挙がった。1つ目は「球界のクイックのレベルの高さ」だ。小久保裕紀監督(54)は以前に「ベースが大きくなって増えると思ったけど意外とそうじゃない。(球界全体の)クイックのレベルが上がっている」と説明。ホークスに限らず、盗塁が難しい環境になっているという。

 そして2つ目が「今年の戦い方のスタイル」だ。今年は上位打線に打撃力が持ち味の選手を固めることが多く、「リスクをとって果敢に走ること」が必ずしもプラスにならない打線だという。

 加えて、今は救援陣が不安定なチーム状況。昨季終盤のように1点をもぎ取り逃げ切るよりも、一気に複数点を狙うスタイルの方が効果的になり得る。ベンチに控えるのが、これから実績を積んでいく若い選手が多いことも一因と言えそうだ。

 そんな中でも、この日は近藤健介外野手(32)が2年ぶりとなる盗塁を決めれば、代走・庄子雄大外野手(23)が内野ゴロの間に本塁へ生還するなど、足も絡めて得点を奪った。やみくもに走らない一方で、使うべき場面では足も使う。2026年のホークスは、現状に即した戦い方で首位快走を図っている。