ソフトバンクは2日の中日戦(バンテリン)に3―0で快勝し、今季2度目の5連勝を飾った。頼れる4番がこの日も奮起。栗原陵矢内野手(29)が2本の適時打で全打点を叩き出す活躍で打線をけん引した。

 6月に入っても勢いは止まらない。5月に11本塁打、26打点を荒稼ぎし、小久保監督も「月間MVPの最有力候補」と目を細めた打棒が火を噴いた。まずは3回。二死から2番・庄子が四球を選び、続く3番・近藤が右前打で好機を拡大して一、三塁。「つないでもらった先制のチャンスを、絶対に生かそうと打席に入りました」。二死走者なしから奪った先制点。相手に大きな精神的ダメージを与える一打は価値があった。

 絶好調のバットは容赦なく中日先発・マラーに襲いかかる。1―0で迎えた5回だ。二死二、三塁から積極的に初球を捉えて左中間フェンス直撃の2点適時三塁打。「カーブにうまく反応できた。とにかく大きな追加点を取ることができてよかった」と自画自賛の貴重な中押し打だった。

 4番が叩き出した3点があれば、勝利には十分だった。先発・大津亮介投手(27)は7回一死までパーフェクト投球。多彩な変化球を緩急自在に操り、得点圏に走者を進めなかった。9回1安打、11奪三振、1四球でプロ初の完封勝利。完全試合ペースで試合をつくり、危なげない投球でリーグトップに並ぶ6勝目を挙げ、防御率1・14は同1位に躍り出た。開幕ローテーションの6番手スタートだった右腕が快投を連発している。

 投打の軸が存在感を発揮し、チームは交流戦6勝1敗で首位をがっちりキープ。21回目を迎える交流戦で、2年連続10度目の制覇を狙う鷹の勢いが加速している。