MLBと選手会の労使交渉がスタートし、オーナー側が求めるサラリーキャップ制の導入をめぐって選手会側が猛反発。来シーズンのロックアウト、ストライキの懸念も膨らむ中で再びドジャースの経営手法が衝突の〝引き金〟として浮上している。

 豊富な資金力で有力選手と大型契約を続け、小規模市場の球団との年俸の極端な不均衡が指摘されてきたが、米メディア「USAトゥデイ」は「これ以上怠惰なことはない。ドジャースが給与問題で泣き言を言う連中に反撃」と題し、ロバーツ監督の見解を掲載。指揮官は「ドジャースに対する意見はあまりに安易すぎる。単に年俸総額、ドラフト、育成、海外の才能をどう獲得するか。どのようにメジャーで安定した成績を残すのか。あらゆる側面が重要だ。人々がそう感じて自分を見つめ直し、どうすればもっとうまく物事をすすめられるかを考えない」と他球団の批判を的外れとしている。

 ドジャースは過去5年間でMLBトップの17億5000万ドル(約2800億円)を費やしたとされる。ロバーツ監督は財政的な優位性は認めつつも「獲得する選手、毎試合のプレースタイル、スター選手の中に若い選手をなじませることも重要だ。ここ数年のワールドシリーズを見てもリーグ最低年俸でロースター入りを果たしている地元出身者がたくさんいる」とロハス、ベシア、パヘスら控えめな契約で活躍する選手も少なくないと強調。育成システムとトータルなマネジメント力があってこそ勝利がつかめるとした。

 ベテランのロハスも「結局は最高の選手を獲るためにお金を使っても何も保証されるわけではない。それは明らかだ。他に給料の高いクラブが5、6チームあるが、彼らは何も成し遂げていない。だから彼らのことを話題にしない。勝てていないから、人々は我々のことばかり話している」と〝やっかみ〟の結果がドジャースに批判として向けられているとした。現行の協定は12月1日に失効。新協定の締結に向けてどこまで歩み寄れるか。