巨人の丸佳浩外野手(37)が3日のオリックス戦(東京ドーム)の8回に代打で出場し、逆転満塁ホームランを放った。

 1―3の8回、巨人は佐々木からの3連打で満塁のチャンスを作る。一発が出れば試合をひっくり返せる場面で、代打・丸が打席に立った。

 丸はオリックス2番手・椋木に対しフルカウントまで粘ると、6球目の直球を完ぺきに捉えた。打球は右翼スタンドへぐんぐん伸びて、この日一周忌を迎えた長嶋茂雄さんが広告起用されている「SECOM」の看板付近へ飛び込む逆転満塁弾。バットを手放した丸は一塁方向へなぜかスキップし、東京ドームを沸かせた。

 お立ち台では「最近ホームランが出てないんで、ホームランの感触の時の走り方を忘れてました」ちゃめっ気たっぷり。柔和な笑みを浮かべる看板の中のミスターに思いをはせ、「今日の試合を天国から『諦めるな』とずっと言ってくださったと思う。チーム一丸になって、諦めない姿勢をお見せすることができて、本当に良かったです」と語った。

 21年に二軍調整中だった際、ジャイアンツ球場を訪れた長嶋さんから直接激励の言葉をかけられた思い出にも言及。「当時は僕みたいな選手に声をかけていただいて、ご指導いただいて、夢のような時間でした。今日はこういう試合に入るにあたって、そのことを振り返るというか、思い出しながら今日は練習に臨んでました」と明かした。

 改めて長嶋さんについて問われると「ジャイアンツファンだけじゃなくてたくさんのプロ野球ファンの方に愛されたプレーヤーってなかなかいないと思う。本当に偉大な方ですし、目に見えないパワーをすごい持ってらっしゃる方」と表現。「元気にはつらつとやるのはもちろんだし、今日のように劣勢だとしても最後まで諦めずに戦い抜くっていうのは、巨人軍として欠かせないものだと思うので。そういったところは、またみんなでやっていきたいなと思います」とミスターの精神を改めて胸に刻んだ。