これは「屈辱」とも言えそうだ。米メディア「ファンサイデッド」がレンジャーズにとっての〝追い風〟として強調したのは、10日(日本時間11日)から行われるドジャースとの敵地3連戦で大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)と当たらずに済む点だった。記事は「大谷、山本を外せたのは天の恵み」といわんばかりの論調で評され、ワールドシリーズ連覇中の難敵相手でもレンジャーズに勝機はあると見ている。

 実際、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズは7勝5敗でロサンゼルス入りし、ドジャー・スタジアムで3連戦に臨む。ドジャースの先発マウンドに立つのは10日の初戦がタイラー・グラスノー投手(32)、11日(同12日)の2戦目がエメット・シーハン投手(26)、そして3戦目の12日(同13日)が佐々木朗希投手(24)の予定となっている。

 だが、核心はそこから先だ。レンジャーズ側は「大谷、山本を回避できた幸運」を歓迎する一方で、佐々木を含む別の先発陣は十分に攻略可能とみている。実際に大谷は今季2試合で1勝0敗、防御率0・00、WHIP0・75。山本も3試合で2勝1敗、防御率2・50、WHIP0・89と抜群の安定感を誇示している。対して佐々木は2試合で0勝1敗、防御率7・00、WHIP1・56。シーハンも2試合で1勝0敗ながら防御率8・00、WHIP1・89と苦しんでいる。数字だけ見れば、レンジャーズが3戦目を〝攻略しどころ〟と受け止めるのは無理もない。

 だが、見方を変えればこれは佐々木に突きつけられた恥辱でもある。メジャー移籍2年目の剛腕が、大谷、山本を外した〝当たりカード〟の中で軽く見られる存在となっているからだ。

 佐々木と対峙するレンジャーズの先発予定は、今季でMLB13年目の通算97勝右腕ジェーコブ・デグロム投手(37)。相手は強敵だが、今の佐々木に最も求められるのは内容が伴う白星だ。果たしてテキサスの〝安パイ〟扱いをはね返せるのか。汚名返上の舞台は、むしろ整っている。