競泳女子で五輪3大会連続出場の池江璃花子(横浜ゴム・ルネサンス)は着実な進歩を感じている。

 日本選手権1日目(19日、東京アクアティクスセンター)で池江は100メートルバタフライに出場。パンパシフィック選手権(8月開幕・米アーバイン)、アジア大会(9月開幕・名古屋)の代表選考会を兼ねる今大会では派遣標準記録(56秒93)突破を目指した。

 午前の予選は58秒49で2位で通過。午後の決勝では首位を譲らず派遣標準記録を上回るペースで展開したが、終盤に失速し57秒49でフィニッシュ。優勝したものの、レース終了直後はプールの中で首をかしげ、悔しさをあらわ。その後の取材対応では「自分の泳ぎの良くないところが全部出たレースだった」と振り返った。

 しかし、自身にとってこの優勝は「このタイムで喜ぶのは、自分のレベルは低いなと思うので、素直に心から喜べているかと言われたらそうではないかもしれないが」と前置きしつつも「いろいろな方に『優勝おめでとう』と言ってもらえることが今の自分にとって少しでも心の助けになる」とその重みも感じている。

 さらに、決勝では予選よりもタイムを上げ、折り返しも目標の26秒台を出せた修正力には「少し自信につながるようなレースができたと思う。全てが完璧にできるレースはなかなかできることではないが、一歩ずつでも進化、進歩できるようなレースができた」と手応えもつかみ取った。