第6回WBCの開幕が3月5日に迫る中、米国代表に名を連ねる〝最強左腕〟タリク・スクバル投手(29=タイガース)の1試合限定出場が物議を醸している。

 投手にとって最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を昨季まで2年連続で受賞したスクバルは、1次ラウンドの英国戦にだけ先発登板することを告白。WBC閉幕後に始まるレギュラーシーズンとの兼ね合いによるもので、戦力として機能するのは1試合だけとなる。本人は「勢いを保ちたかったから早く発表しなかったんだ」と代表チームの士気も考慮し、開幕間近の公表となったが、この出場スタイルは賛否を呼んでいる。

 米誌「ニューズウイーク」は24日(日本時間25日)、「この決定は理にかなっている」「スクバルは契約最終年で、史上最高額となる長期契約が期待されている」と報道。代表メンバーとしての役割を果たしつつ故障のリスクを最小限にとどめ、移籍市場の価値を落とさないための措置として一定の理解を示した。

 ただ、同時に「米国のファンには受け入れがたいものだった。彼らはスクバルがスキーンズと並ぶ先発陣の柱となることを期待していた」として怒りの声も伝えている。それによると「それなら行く意味があるのか?」「負け犬め。ジャッジが投げても勝てる。家にいろ」「マジで来るな。チームでプレーしたい人の席を奪うだけだ」「家に帰れ。イギリスに勝つために彼など必要ない。彼の練習試合じゃない」などと英国代表への扱いも含めて散々な言われようだ。

 いずれにせよ、米国代表はスクバルの代役を準備する必要がある。前回大会の2023年は決勝で日本代表に敗れ、17年以来の頂点をどう目指していくのか――。