阪神・大山悠輔内野手(31)が〝包容力〟を発揮している。19日の沖縄・宜野座キャンプではフリー打撃やシートノックでみっちりと汗を流し、主砲として存在感を示した。

 その背中を追うのがドラフト2位ルーキーの谷端将伍内野手(21=日大)だ。1位の立石正広内野手(22=創価大)が「右脚の肉離れ」で宜野座キャンプを回避したため、谷端は同期不在のまま先輩たちに囲まれている。そこでフォローに回った一人が大山で、谷端は「最初は不安でしたが、普段から声をかけてくださるのでありがたいです」と感謝を口にする。

 大山自身も大卒のドラ1として一軍の宜野座スタートを経験。孤独な状況で結果を求められる難しさを知るからこそ「自分も1年目を思い出したら気疲れもありますし。特に一人というところで大変だろうなと思います」と思いやった。

 慣れない環境に加え、大人気球団の一員として連日多くの報道陣やファンの視線を浴びる春季キャンプ。大山は「どこで見られているのか分からないですし。見えない疲れもあると思うので、そこで何か力になったり、アドバイスができればと思ってやっています」と静かに語った。

 もちろん新人を守るだけでなく、吸収できるものは自分の糧にしたい考えもある。

「まだ1か月もたっていないので。もっといろんな話をしていければいいなと思いますし。僕自身、谷端から学ぶこともあると思うので。お互いに高めながらやっていきたいです」。〝独りぼっち〟から始まったドラ2ルーキーの挑戦は、プロ10年目を迎えた主砲とともに進んでいる。