連覇を狙う阪神が春季キャンプを行う沖縄・宜野座に〝渋滞問題〟が発生だ。新外国人キャム・ディベイニー内野手(28)の遊撃起用構想に、前監督の岡田彰布オーナー付顧問が苦言。「守備がしんどい」「前に来ない。足を使えない」とバッサリ斬ったのだが、それならどうすれば良いのか…。
岡田顧問が引き合いに出したのは、2005年のリーグVに貢献したアンディ・シーツだ。広島時代は遊撃のレギュラーだったが、阪神では一塁コンバートで大当たり。「ショート守れるなら、一塁も外野もできるやろ」という〝成功例〟を作ったが、藤川監督率いる令和の虎は事情が違う。
ディベイニーが一塁に回ればという単純な問題ではなく、レギュラー陣が盤石な今の阪神はコンバート先がない。一塁には大山がどっしり構えており、三塁には4番・佐藤輝が鎮座する。外野となっても中堅は近本、右翼は森下の指定席で、左翼候補も前川、高寺、中川ら複数候補が存在する状況だ。
ドラ1の立石は本職が三塁、二塁。キャンプでは内野用だけでなく外野用グラブも用意してきたのだが、足の故障を考慮して佐藤輝がWBCからチームに復帰するまでの実戦は三塁固定の方針が決まっている。ただ、佐藤輝の復帰後は外野が有力となれば左翼にハマるのか? 内野を守れる選手も木浪、小幡、高寺に加え、新人・谷端も宜野座組。どこも激戦区だ。
複数のメジャー関係者も岡田顧問と同様に「MLBは投球もスイングも打球も速い。待っていても打球はくる。日本の野球に慣れるのは相当、時間がかかる」と不安面を指摘する。
ポジションがほぼ埋まっているところに降ってわいた難問。パズルゲーム「テトリス」で終盤に難しいブロックが連続で落ちてくるような状況だ。もちろんディベイニーが徐々に日本野球に適応し、遊撃にハマれば万々歳なのだが…。
打順の都合、守備固め、左右の事情、守備力か打力重視かなどの判断材料は山積み。〝渋滞解消〟の兆しは見えないが、これも連覇を目指す藤川阪神の戦力充実ぶりの裏返しと言えそうだ。













