「JFK」の一角として2005年の阪神の優勝に貢献した駐米スカウトのジェフ・ウィリアムス氏(53)が15日に沖縄・宜野座キャンプに合流した。

 現役時代に藤川監督、久保田二軍投手チーフコーチと勝利の方程式を組んだウィリアムス氏は、春季キャンプを毎年訪れ、外国人投手を中心に助言を送ってきた。昨春のキャンプでは宝刀のスライダーを伝授した左腕の及川雅貴投手(24)が飛躍。ただ、ウィリアムス氏が強調したのは技術的なことよりも「自信」だった。

 及川に施したのも大改造ではなく「本当に小さなこと」。小さな修正の積み重ねが成功体験につながり、及川の表情も変わっていった。

 ウィリアムス氏は「一番大きかったのは自信。小さな変化で成功を見て、もっと自分を信じられるようになった。才能に仕事をさせられるようになった」と振り返る。自信がつけば腕を振れる。迷いが消えれば球も走る。及川に植えつけられた自信は首脳陣やファンにも安心感を与えられるまでに昇華した。

 また、ウィリアムス氏は現役時代から率先して環境も整えていった。人気球団の阪神には今も昔も多くの報道陣が訪れるが、ウィリアムス氏は距離感を誤らず、言葉を尽くしてコミュニケーションを図ってきた。今回も古株の顔なじみの記者を見つければ、次々とハグを交わして旧交を温めた。

 言語も文化も異なる日本でプレーする助っ人たちには、手本になるだけでなく心強い味方となることは間違いない。この日は桐敷や伊原ら左腕の投球にも目を光らせた〝虎のブルペン番長〟。投手陣に自信の根が広がれば、リーグ連覇にも近づきそうだ。