阪神は14日、沖縄・宜野座で楽天との練習試合を行い、7―4と逆転負けを喫した。先発して1回1安打1奪三振、無失点の才木浩人投手(27)に対し、藤川球児監督(45)「まあ無事にマウンドに登ってね。ブルペンとマウンドっていうか、ゲームの違いって出てくるんで。いいんじゃないですかね」と調整段階であることを強調した。

 才木は1回、先頭・中島を153キロ直球で中飛に打ち取ると、続く小深田への初球にこの日最速となる154キロを計測。四球の後、3番・入江に中前打を許して一死一、二塁のピンチを背負ったが、4番・黒川を改良に取り組んでいるフォークで空振り三振。続く吉野を遊ゴロに仕留め、無失点でマウンドを降りた。

 虎党からすれば、村上頌樹と並び2枚看板の才木の進化を実感したいところがだ、指揮官は「まだその状況ではないですよ。初めて打者相手に投げるというね。マウンドの感覚っていうかね」と冷静。あくまで健康でシーズンインに臨むことを望んだ。

 この日は2023年ドラ1の下村海翔投手(23)が宜野座組に合流。藤川監督も見守る中、ブルペンで変化球を交えながら躍動感あふれるフォームで32球を投げた。投球後には指揮官と言葉をかわし、互いに笑顔を見せる場面もあった。

 状態確認のための投球であり、虎将は「(トミー・ジョン手術の術後の)投球制限が今日のブルペンでよければ、制限が消えてくる日だったんでね。安藤(投手コーチ)と私で見て、バランスよく投げてきたと思います」と説明。あくまでリハビリ過程ではあるが〝最後の段階〟へのスタートを見届けた形で「これでまたブルペンで一つ段階を上げて、マウンドにつながっていくように」と、復帰へのロードマップを描いた。

 絶対的な信頼を置いていた石井大智投手がアキレス腱損傷で長期離脱が余儀なくされ、投手全体のリスケジュールが必要な状況。そんな中、才木の好投、下村の回復ぶりはチームにとって好材料だ。