失意から現役続行を決めた理由とは――。ノルディックスキージャンプ女子の高梨沙羅(29=クラレ)が19日、山形市内で開かれたW杯蔵王大会(20~21日、アリオンテック蔵王シャンツェ)の前日会見に出席した。
3度五輪に出場している高梨は、2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪で4度目の代表入りが確実となっている。前哨戦となる蔵王大会に向けて「自分のやるべきことに集中しながら、一戦一戦を大事に五輪をイメージしながら飛びたい」と力を込めた。
2022年北京五輪の混合団体では、1回目に103メートルの大ジャンプを見せたが、スーツの規定違反で失格となり日本は4位に終わった。
敗戦の責任を背負い込んだ大会後の心境について「この競技を辞めるか、辞めないかと考える時間がすごく長かった中で、弱音を吐けるような立場ではないと思っていた。どうしていくべきか、ものすごく考えた時間ではあった」と打ち明けた。それでも現役を続けることを決めた理由を「辞めることが、やってしまったことへの償いにはならないと思った」と説明した。
男女通じて歴代最多のW杯63勝を誇るが、今季ここまでの最高成績は4位。苦しい戦いが続く中でも「コーチや、いまだに一緒に飛んでくれる仲間や、一緒に戦ってくれるチームのみなさんがいるから逃げずに(競技に)向き合うことができている」と周囲への感謝を口にする。
五輪の借りは、五輪で返すしかない。4度目の大舞台で〝復活ジャンプ〟を見せられるか。












