〝スマイリング・シンデレラ〟は逆境をはね返せるのか。女子ゴルフの渋野日向子(27=サントリー)は米ツアーの来季シード権を喪失。より多くの出場機会を得るため「最終予選会」(12月4日開幕、アラバマ州)に出場する。ただ来季出場権を得られなければ、スポンサー企業の撤退が確実で推定2億円の〝損失〟となりそうだ。
2019年のメジャー「AIG全英女子オープン」を制覇した渋野も今季の米ツアー23試合に出場し、13度の予選落ち。トップ10入りはメジャー「全米女子オープン」7位と1度だけだった。フルシードを得られるランキング80位以内も、準シードの100位にも入れず、104位とシーズンを通して低空飛行が続いた。
現状では来季のツアー出場は10試合程度になる見込みだが、それ以上に深刻なのはスポンサー企業の撤退という。スポーツマネジメント事務所代表は「一般的にシード落ちとなればスポンサー企業が契約金額を下げられるとか、契約を打ち切れるなどの条項があるもの。出場試合が減れば露出も減るわけだから、アスリートの契約では決して珍しいものではない。特に外資系の企業はシビアなので契約を打ち切るとか更新しないというところはある」と語った。
渋野は所属契約の「サントリー」をはじめ「日本航空」や「アディダス」など13社と契約を結んでいる。仮に1社推定3000万円の契約金として年間約3億9000万円。その半数が撤退したとすると、約2億円の減収となる。同代表は「金額はわからないけど、おそらく億単位になるでしょうね。でも結果が出なければ仕方ないこと。当然ながらスポンサーだってメリットがなければ契約しない」と説明した。
ゴルフに限らず、アスリートにとって結果が出ないのは死活問題。日本代表から外れたり、強化指定から漏れたりすれば、多額の資金を提供するスポンサー企業と契約見直しになるのは避けられないからだ。サッカー選手はチームの2部降格でスパイクメーカーとの契約を打ち切られることがあり「それがプロの世界」と言われている。
渋野はラストチャンスとなる「最終予選会」に臨む。昨年の同大会では馬場咲希(20=サントリー)が24位タイに滑り込み、今季ツアーで多くの試合に出場した。果たして渋野は再び「スマイル」を見せられるか。












