新日本プロレス11月2日岐阜大会でIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する後藤洋央紀(46)が、王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)に猛反論だ。標榜する「後藤革命」を全否定された後藤は、竹下と正反対のキャリアを貫いてきた者としてのプライドを強調。日本プロレス界における〝保守派〟の重要性を説きつつ、ベルト奪回後のプランも明かした。

 後藤は13日両国大会でベルトを奪取した竹下のもとに現れ、挑戦を表明。「『文句があるヤツは出て来い』という竹下のセリフですよね。あれを聞いたら行かざるを得ないというか、俺が呼ばれている気がしたので」と行動を振り返った。

 今年2月大阪大会で悲願の団体最高峰王座を獲得し、6月名古屋大会でベルトを失うまで「後藤革命」を標榜し、団体をけん引。だが、竹下からは「一番保守的なのは後藤洋央紀。革命家を気取ってるだけ」と完全否定された。

 史上初の3団体所属選手として20代から世界の舞台で活躍してきた王者と、新日本一筋の後藤のキャリアは確かに対照的だ。「跳ね返されて跳ね返された俺があってこその革命ですよ。保守的とか言われてますけど、お前みたいに海外に出ていく人間ばかりだったら、日本のプロレス界はどうなるんだって。結局、自分のために行ってるわけでしょ? それが革新的だと言うなら、その考え方自体が俺とは違う。俺は新日本にいることに誇りを持っているし、新日本を守りたいので」と異議を唱える。

 さらに後藤は「彼の才能、努力、実力は認めます」と前置きした上で、竹下の発言を「薄っぺらい」と指摘する。

「『強さを追い求めてきた』とか『IWGPが最高到達点』と言ってましたが、ならなぜレスリングや柔道に打ち込まず、新日本のテストすら受けに来なかったのか。彼のキャリアの原点を見たら、本当の強さを求める人間の行動なのかと。CHAOSに誘っても来なかったし…。もしかしたらそれが本当に最短ルートだったのかもしれない。でも、俺から見たら今の彼の発言は後付け、こじつけ、結果論にしか聞こえないんですよ」とバッサリ。「俺との戦いで彼は新日本、そしてIWGPの重みを知ることになると思います」と腕をぶした。

 前回の王者時代には、米国・AEWに移籍したかつての盟友にしてライバルとの防衛戦を熱望しながら、かなえられなかった。それだけに「オカダ(カズチカ)、柴田(勝頼)、やらなきゃいけない相手として挙げてましたから。IWGPをかけてやりたいですよね。打倒AEWですよ」とベルト奪回後の青写真を明かす。

「プロレスは野球やサッカーと違う。新日本プロレスは世界でやろうとしているんだから、新日本の人間として世界に行くことの方が重要だと思ってます。とある偉い人が言ってましたよ…『日本一、これすなわち世界一でごわす!』とね」

 臥薪嘗胆の末に頂点にたどり着いた男が、もう一度最強の証しを手に入れる。