新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)が14日、3団体所属ならではの〝否定的見解〟を一蹴した。

 竹下は13日両国大会でザック・セイバーJr.を撃破し同王座初戴冠。試合後のリング上で後藤から挑戦表明を受けていた。一夜明けたこの日、会見に出席すると「IWGPのベルトを取ったからには竹下にしか見せられないIWGPの戦い、竹下のIWGPを創る。それが今俺が王者になった使命だと思ってるので。長いIWGPの歴史にもないような、プロレスの枠を超えるような、規格外の戦いを、このタイトルマッチを通して見せていくことを約束します」と所信表明した。

 両国決戦後のリング上では後藤洋央紀から挑戦表明を受け、11月2日岐阜大会でのV1戦が正式に決定した。「もちろん挑戦者としてふさわしいと思うし。俺が昨日残念だったのは、後藤しか出てこなかったことやね。今の竹下とこのベルトをかけて戦うって勇気がいるんですよ。その勇気を持つ者が一人しかいなかったというのが残念だった」と振り返りつつ、挑戦者が今年上半期に掲げた「後藤革命」にも手厳しい評価を下す。

 竹下は「俺はまだプロレスで誰も成し遂げていないことをやりたい。それをずっとこの13年やってきて。異端なことをして。プロレス界の常識を変えたいから、まだ誰も通ったことのない道を通ってきてる」と自身のキャリアを振り返りつつ、新日本一筋の後藤と比較。「もちろん新日本プロレスへのプライド、矜持はよく分かる。でも一番保守的なの後藤洋央紀だから。革命家を気取ってるだけだから。笑わせるんじゃないよ。革命を起こすチャンス、何度もあったでしょ。それをやってこなかった人間が革命を語るんじゃないよ。俺には何にも響いてこないですね」と斬り捨てた。

 一方で3団体所属選手として活躍する竹下は、AEWのスケジュールとの兼ね合いから新日本の地方巡業に出場できておらず、一部から批判的な声も上がっている。これに対しては「僕は呼ばれたら来る。常にそのスタンスでいるし、そこは3団体の交渉の場がきっとあるはずなので。米国でしか試合できないということもないし、僕が地方巡業に参加することも可能です」と状況を説明。その上で「日本の隅々もいいでしょう。でも世界の隅々まで回るって大事だと思ってて。IWGP王者が、G1覇者が地方巡業に出ないっていう(批判は分かる)。でも世界中の人にこのベルトの価値を見せられる人も逆に他にいないんですよ。僕が王者の間は、それを僕はしないといけない。そこに僕が王者になった意味があるから。人ができないことをする、人ができることは人にやってもらう。それが僕の考えですね」と持論を展開した。

 生え抜きでも、単独所属でもないだけに、所属といえども〝外敵〟とみなされがちな竹下には会場でファンからのブーイングが飛ぶこともある。それでも「僕、忙しいんで。賛否の否に構う時間ないんですよ。申し訳ないけど。昨日の会場の盛り上がりだと、自分に賛同してくれる人の方が多いと感じました。だったらその人たちを幸せにすることに使う時間しかないんです」とキッパリ。揺るがぬ信念を胸に、唯一無二の王者像を築く覚悟だ。