スターダム26日の横浜アリーナ大会で、鹿島沙希(32)が引退セレモニーを行った。

 鹿島は団体の2期生として2011年6月にデビューした。一度は退団するも18年3月に現役復帰を果たし、ハイスピード王座、ゴッデス王座、アーティスト王座を獲得するなど活躍。また唯一無二の「省エネ殺法」で存在感を放ち、ファンからも愛されてきた。

 今年1月の後楽園大会で「疲れたな…ちょっともう体力もあれなので4月の横アリで引退します!」と電撃表明。23日後楽園大会で現役ラストマッチに臨み、タッグ戦で渡辺桃から3カウントを奪って有終の美を飾っていた。

 ラストマッチで体力を使い果たした鹿島には花道を歩く余力もないのか、この日はスタッフの押す台車に乗って入場。「結構もう本当に体力の限界に近づいてきているので、高速10カウントゴングお願いします」と語ったが、セレモニーはそう簡単には終わらない。まずは場内ビジョンにくりぃむしちゅーの有田哲平から労いのメッセージVTRが流された。

鹿島沙希に花束を渡した石井智宏(右)
鹿島沙希に花束を渡した石井智宏(右)

 さらには鹿島が憧れの存在と公言していた新日本プロレスの石井智宏がサプライズ登場。ロープを上げて石井を招き入れ、花束を受け取った鹿島は感極まった表情を浮かべた。

 石井からかけていた眼鏡もプレゼントされ「ちょっとカロリー高いって…」と感激。「ビデオメッセージをいただいた有田さんは起死回生を、鹿島というプロレスラーをたくさん広めてくださった、かけがえのない大切な方です。そして石井智宏選手は私がずっと憧れていた、尊敬する大好きなレスラーです。しんどい時もいつも石井さんの試合を見て頑張ってこれました。最後に石井さんとリングに立ちたいという夢があったんですけど、それが今日叶いました」と感謝の言葉を口にした。
 ラストメッセージとして「今日来てくれたキモオタ(※鹿島のファン)もキモオタじゃない人も、全員に言いたいことがあります。ずっとプロレスを好きでいてね。この後もまだまだ試合があるから、みんな楽しんでいけよ!」と呼びかけるとリングに横たわり、高速すぎる10カウントゴングが鳴らされた。帰りはしっかりと自分の足で花道を歩み退場。バックステージでは「言いたいこと全部言っちゃったしな…どうしよっかな…帰ります」と、最後の最後まで鹿島らしさを貫き〝電光石火の起死回生〟はリングを去った。