新日本プロレス29日の佐賀大会で、タイガーマスクがIWGPジュニアヘビー級王者のDOUKI(10万34歳)との「ランバージャックデスマッチ」に敗れ、王座返り咲きはならなかった。

 今年7月7日後楽園大会での引退を控えるタイガーの同王座挑戦は、2010年5月以来実に約16年ぶり。極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」との抗争激化を受け、両軍セコンドがリングサイドを取り込んで選手が場外に転落した場合はリングに押し戻される完全決着ルールで行われた。

 H.O.Tは当然のようにルールを悪用し、場外に落ちたタイガーは暴行を加えられる。しかし、本隊もやられてばかりはいられない。ウルフアロンとボルチン・オレッグが成田蓮とドン・ファレを排除したのをキッカケにDOUKIを孤立させると、タイガードライバーで反撃に転じた。

 その後も両軍セコンドが入り乱れる展開が続くと、棚橋弘至社長によってついにH.O.Tの退場が命じられ、本隊のセコンド陣たちにアリーナ外へと連れ出される。DOUKIと1対1となったタイガーは、チキンウイングフェースロックに捕獲して見事にタップを奪ってみせた。

 ところが放送席でゲスト解説を務めていたH.O.TのSHOがレフェリーの注意を引き付けていたため、これは無効。ならばとタイガーはツームストーンパイルドライバーからタイガースープレックスをさく裂させたが、これもSHOによってレフェリーのカウントが阻止された。

 同じく放送席にいたYOHがSHOが排除したものの、タイガーは急所攻撃に悶絶するとイタリアンストレッチNO.32で捕獲され、窮地に陥る。なんとかロープに逃れても、場外からSHOに鉄板で殴打され万事休す。再びイタリアンストレッチNo.32に捕らえられたところで、レフェリーに試合を止められた。

 会場に大ブーイングがこだまする中、セコンドに抱えられながら退場したタイガーはノーコメントで会場を後に。偉大な大ベテランの16年ぶりにして現役最後のIWGPジュニア王座挑戦は、何とも後味の悪い結末となった。