〝ミスタープロレス〟天龍源一郎(76)が、インターナショナルジュニアヘビー(IJ)級王座次期挑戦者となった望月成晃(ドラゴンゲート)に、第60代横綱双羽黒こと故・北尾光司さんの影を見いだした。

 天龍が率いる天龍プロジェクト29日の新木場大会では、団体最高峰ベルトであるIJ王者の矢野啓太がヴァンヴェール・ジャックを下しV2に成功。試合後、取材に応じた天龍は「独特のパターンで独立しつつあるから今八分目で頂上は近い。頂上まで来たら、天プロの切り札としてあちこちのヤツらと対戦させたいね」と期待を寄せた。

 試合後、次期挑戦者として名乗りを上げたドラゴンゲートの望月はIJ王座を過去4度戴冠したこともある強豪。天龍は「望月が出てきて、いみじくも北尾を思い出したよ」と頬を緩ませた。

 角界を経てプロレスラーへと転身した北尾さんは、新日本プロレス、SWSを経て1994年に格闘技塾「北尾道場」(後の武輝道)を設立。当時天龍が率いたWARマットでも活躍した。この武輝道場からデビューしたのが望月だった。

 天龍は北尾さんについて「プロレスで頑張ろうと思ってたけど、やっぱり横綱っていうところを捨てきれなかったな。何をするにしても、そこが彼の眼前に立ちふさがったところがあったね。そこに望月が入って四苦八苦していたっていうのが正直なところ」と振り返る。その上で「業界の良いも悪いも、北尾選手の脳みそを通して聞いていたと思うから、どういう結果を持ってきたか俺も興味あるよ」と歓迎していた。歴史は意外なつながりを持って再び動き始める。