新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」29日大阪大会のAブロック公式戦で、鷹木信悟(43)が後藤洋央紀(47)から2勝目を挙げた。悲願の初優勝へ巻き返しを狙う鷹木の背中を押すのは、やはりスターダム来年1月3日横浜大会での引退を発表した妻・なつぽいの存在だ。レスラー同士でいられる残り5か月で達成したい約束、さらに夫婦タッグの対戦相手候補とは――。

 後藤の猛攻にさらされた鷹木だったが、GTRだけは決めさせない。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで逆転勝利。昨年6月大阪城大会でのIWGP世界ヘビー級王座戦の雪辱を果たし「大阪の借りは大阪で返した」と勝ち誇ると「このまま終わってたまるか。ここから俺の真骨頂を見せてやる」と逆襲宣言だ。

 後藤との大阪城決戦は結婚に踏み切るキッカケとなったサイドストーリーもあったが、そのなつぽいがG1期間中に引退を表明。鷹木は本紙の取材に「新しくやりたいこともいっぱいあるみたいなのでしっかりサポートしていきたいし、レスラー同士の夫婦として残り5か月でどう結果を残していくか。結婚して成績が落ちたなんて印象は持たせないくないので」と胸中を明かした。

 新しく生まれた約束もある。「『私が現役でいるうちにIWGPを巻いてほしい』とハッキリ言われたよ。そのためにもG1を取りたいし、彼女の引退前にカッコイイ姿を見せないと男じゃないだろうと。彼女にも『引退までタイトルマッチやっちゃいけない理由はないから、タイトルを目指してほしい』とは言わせてもらった」

 実は交際期間中の2024年9月から12月までの間、鷹木がNEVER無差別級王座を、なつぽいがワンダー王座をそろって保持していた期間があった。鷹木は「ただその時なぜか思いつかなくて、ベルトと一緒に写真撮ってないんだよね…。だからこれは現役であるうちに達成したいなって気持ちがある」と〝夫婦王者フォト〟を公約に掲げた。

 その最短ルートが、悲願のG1初制覇なのは間違いない。残りの公式戦に向け鷹木は「昨年大会からメインで勝って大演説ができていない」という理由から、Yuto―Ice戦(8月9日、高崎)をキーポイントに設定。さらに試合順はセミながら、目下2連敗中のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)戦(同6日、後楽園)にも特別な思いを明かす。「ここで勝てばもしかしたら竹下、坂崎(ユカ)組との対戦…みたいな話が出てくる布石が打てるかもしれないから。ぜひやりたいから、まずは勝負に勝たなきゃね。やるとなれば日本で。新日本でもスターダムでも、無理ならDDTでもいいよ」と実現すれば世界中のプロレスファンの注目を集めそうな夫婦タッグ対決まで見据えた。

 リングを降りる覚悟を決めた妻の思いに応え、願いをかなえるために。ザ・ドラゴンの熱い夏は、まだまだ終わらない。