新日本プロレスの“真夏の最強戦士決定戦”「G1クライマックス36」に出場する福岡大出身の上村優也(31)が、8月2日の福岡国際センター大会を前に独占直撃に応じた。春の「NEW JAPAN CUP」準優勝を経て迎える今大会。「新日本プロレスのど真ん中に立ちたい」と悲願のG1初制覇を見据える“ヒートストーム”が、プロレス観や“第2の故郷”福岡への思い、そして新時代への覚悟を語った。
――棚橋弘至が引退して今も胸に残っているものは
上村 引退直前まで、社長業と現役レスラーの両立で常に動き回っている印象だった。それでも本人は「疲れていない」と言っていた。そういう姿を見ると、これからは僕が棚橋さん以上に動いて、プロレスを盛り上げていかなければいけないという気持ちになった。
――新たな時代に入る中、目指す立ち位置は
上村 今回のG1のメンバーを見ても、一つの時代が過ぎて、新しい時代が来ているという印象。春の「NEW JAPAN CUP」準優勝という悔しさをバネに、今回は優勝という形で新日本プロレスのど真ん中に立ちたい。立たないといけないと思っている。
――G1優勝の先に見えている景色は
上村 IWGP世界ヘビー級王座に挑戦することもあるけど、G1のトロフィーを持って日本中、世界中を回って試合をしたい。
――Bブロックで鍵を握る相手は
上村 誰が決勝トーナメントに進んでもおかしくないメンバー。その中でも、やはり成田選手ですね。福岡大会はG1後半戦に入る大事な日程なので、成田戦は重要になると思う。
――成田蓮をレスラーとしてどう見ている
上村 技術の高さが伝わってくる。技をかける技術はもちろん、特に受け身の技術がピカイチ。最小限のダメージに抑えるきれいな受け身を取る。非常にうまい選手だと感じる。
――福岡での成田戦で見せたい試合は
上村 実は僕、大好きな第2の故郷・福岡でのシングル戦でまだ一度も勝ったことがないんで。だからこそ、デビュー戦の相手でもある成田選手を倒して初勝利を挙げたい。成田選手は技術がある一方で、首を絞めるとか反則攻撃もしてくるので、セコンドが手を出してきても、僕一人の力で「令和の勧善懲悪」な試合にしたい。
――同じBブロックにはウルフアロンもいる
上村 楽しみですね。オリンピックの金メダリストなので。ただ、最近は「オリンピック柔道金メダリスト」という肩書が必要ないくらい、一人前のプロレスラーになってきている。僕はプロレスラーの先輩として、プロレスにはプロレスの強さがあることを見せたい。
――同期の辻陽太がIWGP世界ヘビー級王座を戴冠した
上村 素直に悔しいです。同じ時期にデビューした選手が、僕より先にベルトを取っているのは本当に悔しい。実績では劣っているかもしれないが、試合内容やプロレスに懸ける思いでは全然負けていない自信がある。いつかG1を取って、辻の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦したい。
――上村優也らしさとは
上村 リング上とリングを降りた時のギャップですね。ただ、まずは試合を見てほしい。面白い試合をする自信がある。普段はあまり怒ることもなく、穏やかというか、ぼけっとしている感じ。そのギャップも感じてもらえれば。
――昔ながらのレスリングを大切にする理由は
上村 単純に、僕がそういうプロレスが好きだから。2010年ごろに見ていたプロレスは、序盤にじっくりレスリングの攻防から始まって、徐々にヒートアップしていく試合が主流だった。それが僕にとっての基本。今は序盤から速い展開がトレンドだけど、僕はそのはやりにあえて乗りたくない。自分自身が新しい流行をつくりたい。
――得意技のカンヌキスープレックスホールドへのこだわりとは
上村 僕にとって最高の技の一つ。派手な技が増えている中では地味に映るかもしれない。でも、そこまでの過程が大事。相手の腕を攻撃し、ダメージが蓄積したところでカンヌキがかかり、投げてブリッジで抑え込む。起承転結ですね。1試合の中に一つのストーリーをつくりたい。
――試合全体の組み立てで変わらず大事にしていること
上村 僕は派手に飛んだり跳ねたりするタイプではないので、一点集中で、腕を狙ったら腕を攻めるスタイルを貫いている。
――ベテランが節目を迎える中で今の世代に求められる役割は
上村 先輩たちが一線を退くということは、天山(広吉)さんや棚橋さんのようなスター選手が抜けていくということ。今度は僕たちがそこに立たなければいけない。リング上はもちろん、リング外でももっと知名度を上げていきたい。
――タイチとの“釜山ツアー”は、結果的に「上村ソロツアー」になったとか
上村 タイチさんがフェリー内でパスポートを紛失して、そのまま日本へ戻ることになってしまった(笑い)。「甘川文化村」も観光でき、景色もきれいで、おいしい海鮮鍋も食べられて結果的には楽しめました。
――今年は鷹木信悟となつぽい、さらにはEVILとイヨ・スカイの結婚などビッグカップル誕生が話題だが、結婚観は
上村 プロレスラー同士の結婚、本当に多いですよね。僕ですか? いつか良いご縁があって、僕からもうれしいご報告ができる時が来ればいいな、くらいに思っています(笑い)。
――G1福岡大会を楽しみにしているファンへ
上村 一人でも多くの方に今のプロレスを見ていただきたいので、ぜひ会場で生の僕の「ヒートストーム」のプロレスを見に来てください。みんなのハートを熱くするのは、この俺、ヒートストームだ! おっしゃー!














