パ首位・ソフトバンクは15日のロッテ戦(みずほペイペイ)に6―1で快勝した。2位・日本ハムが敗れたため、ゲーム差は再び「4」に拡大。貯金を今季最多タイの「28」とし、本拠地での連勝を福岡移転後最長となる「13」に伸ばした。
ヒーローは正真正銘、4番だった。1―1で迎えた7回二死満塁。山川穂高内野手(33)が相手2番手・広池の初球スライダーを右中間席にたたき込んだ。文字通り試合を決める一発。「今年打率もそうですし、得点圏でもなかなか打てていなかった。やっぱり打破していくには攻めないと道は切り開けない」と積極的な姿勢を貫いた結果だった。
大きな重圧をはねのけ、笑顔がはじけた。前を打つ3番・近藤健介外野手(32)が一死満塁で空振り三振。「点は入ると思ってました。コンちゃん(近藤)だったので」。自身のバットに託され、凡退すれば終盤の絶好機がしぼみかねない局面で自然と力が入った。
打撃好調の近藤は8月に入って打率4割、4本塁打、11打点、出塁率6割1分8厘、得点圏打率4割2分9厘。「コンちゃん(近藤)がアウトになった時、終わったなと思いました」。計り知れない重圧を表現する言葉だった。
4番の責任感で放った殊勲弾を「今日の一打というのは今年一番よかった」と自画自賛した山川。前を打つ3番が球界屈指の打者で、加えて無双状態となれば、山川にしか分からない苦労がある。リーグ2位タイの18本塁打、同2位の52打点も満足感はない。「今年一番」という自己評価に、ここまでの悔しさと生みの苦しみがにじんだ。












