広島は11日の中日戦(バンテリン)で1―2と競り負け、4連敗で借金「2」となった。
何とも酷な結果が続いているのが、先発の森下暢仁投手(27)だ。この日は7回2失点でハイクオリティー・スタート(7回以上、自責点2以下)の内容を残しながらも、リーグワーストの9敗目。前回登板の4日・巨人戦(東京ドーム)も8回1失点で〝完投負け〟となっており、好投が報われない。
試合後の右腕は肩を落としながら「なかなか勝てる試合を見せられていない」。だが敗因は当然、わずか1得点しか奪えなかった鯉打線に尽きる。2登板連続で〝無援護〟の結果に泣かされた森下だが、そんな苦境の中でも地道に腕を振り続けた証しはしっかり形として残している。
特に目を見張るのが16試合目を終え、12球団トップの116回まで伸びた投球回だ。
1試合平均でも投球回の平均は7回以上。2022年に記録した自己最多178回2/3の更新はもちろん、過去3年では25年に東(DeNA)や戸郷(巨人)、有原(ソフトバンク)ら両リーグを通じても4人しかいない「年間180イニング超え」のペースとなっており、その安定感が際立っている。
そんな「イニングイーター」ぶりについて、森下本人は「勝てていないので、あまり納得はできていないですが…」と自己評価は控え目だ。だが完投数もリーグトップとなっているチームメート・床田の「5」に迫る同2位の「3」。今後はさらに「投げ切る」ことを心がけ、登板増にも意欲を燃やす。
「序盤や試合中に点を取られて球数が多くなっても、常に6、7回は『最低でも』という気持ちで投げています。年間で順調に先発で回れれば、25試合ぐらい。去年は、9月入ってから短いイニングしか投げれなかった。今は7回まで…ということが多いので、あとは8回、9回常に行けるかっていうところ」(森下)
今後はチーム戦略として中5日など、間隔を詰めて登板する機会が発生する可能性も高い。その線も踏まえれば、登板機会は「25~28試合程度」が現実的になる。
近年では22年のオリックス時代に山本由伸投手(26=現ドジャース)が記録した193回が突出している。森下はカープ投手陣の中で「大黒柱としての証し」を伸ばせるか――。積み重ねていけば年間を通し、フル稼働を成し遂げた軌跡として高い評価を得られることになりそうだ。












