悪夢の逆転負けだった。広島は10日、本拠地・マツダスタジアムで首位・阪神に3―6と敗れて同一カード3連敗。3位に転落し、借金生活へ突入した。

 1点を追う6回に秋山翔吾外野手(37)の2点適時打など一時は3―1と逆転に成功。試合前まで7連敗中と〝やられ放題〟の猛虎を相手に、これでようやく負の連鎖を断ち切ったかに思えた。しかしながら新井貴浩監督(48)にとっても想定外のところから勝利へのプランが崩壊した。

 2点リードを死守すべく、試合前まで防御率0・30のセットアッパー右腕・島内颯太郎投手(28)を7回から2番手で投入。ところが先頭・豊田の四球から一死二、三塁とされ、代打・糸原に犠飛、さらに中野にも左前に同点適時打を許し、3―3の同点に追いつかれた。
 
 新井監督はすかさずチームトップの22ホールドを誇る左腕・森浦大輔投手(27)にバトンを託すも、一度火のついた虎打線を止めることは至難の業だった。なおも二死一、二塁と厳しい場面で森浦は森下、佐藤輝の猛虎3・4番に連続長打を浴びて突き放され、この回だけで計5失点。終盤の逃げ切りに失敗した新井監督は試合後「2人ともいつも頑張ってくれている。また切り替えて」と振り返るにとどめた。

 今季79試合目。力を発揮できなかった2人は、この日で島内が33試合目、森浦も35試合目の登板だった。ここまで32試合の登板となっている栗林良吏投手(28)とともに、3人はリーグでもトップ10に入るハイペースでマウンドに立ち続けている。リリーフ稼業は「投げてナンボ」の側面がある一方、懸念されるのが3投手の疲労度だ。

 島内、森浦ともに昨季も50試合以上に登板。その一方で昨季のブルペンでは、ともに53試合に登板した塹江敦哉投手(28)や黒原拓未投手(25)もフル稼働していた。だが現在、2人はそろって故障や再調整で不在。リリーフ陣が要所を負担する量は必然的に昨季よりも増している。

 この日、相次いだ島内、森浦の不調が単なる偶然か、それとも蓄積疲労によるものなのか。危惧していたことが、最も出てほしくない場面で露見した〝重い1敗〟となった。