いかんともし難い現状だ。セ2位の広島は9日の阪神戦(マツダ)で1―3と惨敗した。大瀬良大地投手(34)の粘りの投球も実らず、頼みの赤ヘル打線が相手先発の大竹を打ち崩せず悪戦苦闘。試合前まで通算1勝11敗の天敵左腕に対し、6回途中まで1得点に封じられた。
試合後の新井貴浩監督(48)は、またしても攻略に失敗した大竹について「毎回。同じようにやられている」と天を仰ぐばかり。連敗で今カード負け越しを喫すると貯金もなくなり、首位・阪神とは今季最大の8・5ゲーム差に広がった。
これで7月は3カード連続で勝ち越しなしの2勝4敗2分け。元凶は8試合で9点しか奪えていない鯉打線だが、特にこの間「2番打者」を固定できずにいるのは気がかりだ。
そもそも6月28日まで2番の座は、リーグ首位打者のファビアンが8試合連続で起用されていたポジションだった。だが頼れる助っ人をチャンスメーク役ではなく走者をかえすことを念頭に置く意味合いから、4番に組み替えて方針転換を図った。
以降は上本、末包、矢野、田中、中村奨、野間と9試合で6人を起用。新井監督は「いろいろな作戦にフィットできる選手を置きたい。フレキシブルに対応できる選手を」と理想を描いたものの効果は出ておらず、2試合以上の固定起用にも至っていない。
基本的なコンセプトとしてはチーム内で比較的に出塁率が高く、かつ「四球」を取れる打者を配置しながら試行錯誤した様子がうかがえる。しかしながら結果的には交流戦終盤よりも、得点力が低下。小園、ファビアン、末包らリーグでも高い得点圏打率を誇る面々の打席で一人でも多くの走者を置いて迎えるケースが当然ながら理想だが、シナリオ通りの展開は容易ではない。一体、何が正解なのか。得点力不足の打開へ、鯉将の苦悩は深まるばかりだ。












