2位の広島は首位・阪神を迎えた8日の直接対決(マツダ)に1―6で敗れ、7・5ゲーム差に突き放された。

 まさに完敗だった。先発した床田は初回から2点を先制されるなど、今季最短となる4回3失点で降板。打線も相手先発・才木の前にチャンスの場面で抑えられ、押し出し四球で得た1点に終わった。

 点の取られ方も今後に不安を残した。床田は初回と4回に失点したが、いずれも四球が絡んだ直後。5回から2番手で登板した岡本も先頭打者の中野に四球を与えた後、中軸に痛打されて2点を失った。それだけに新井貴浩監督(48)も「もう少し大胆にいってもよかったのかなと思う」と、改めて〝ストライク先行〟で打者と勝負することを求めた。

 チームとしても、最も避けたい流れだ。投手陣が慎重になる背景には攻撃陣の低調ぶりが遠因となっているともいえる。交流戦を終えてリーグ戦が再開した後、試合前までの平均は「1・6得点」。最多は6日の巨人戦(東京ドーム)で記録した3点だった。多くの援護点を望めない以上、投手陣に「1点も取られるわけには…」というプレッシャーがかかり始めている可能性も否めない。

 試合前まで今月の6試合で防御率1点台、与四死球が1試合で3以下だった投手陣が、この日6四球を与えたのも〝危険な兆候〟といえそうだ。

 昨季も8月まで2点台を誇った防御率も、9月に5勝20敗と大失速して4点台まで急落した。その一因は9月だけで84個と〝爆増〟した四死球だった。またしても悪循環のドツボにハマるわけにはいかない。投手は野手、野手は投手に好循環をもたらす理想的な歯車を取り戻さなければ、虎の尻尾はかすんでしまう。