〝奇跡〟をどうつなげるか――。広島は6日の巨人戦(東京ドーム)に3―2で逆転勝ちし、引き分けを挟んだ連敗を「2」で止めた。

 1点ビハインドの9回にドラマが待っていた。昨季まで守護神を務めた相手3番手・大勢投手(26)を攻め立てて一死満塁。ここでベテラン・菊池涼介内野手(35)が「何とか勝ちで終わりたい。目をつむってでも振っていこう」と中前へ値千金の2点適時打を放ち、土壇場で今季6試合目の東京ドームで敵地初勝利をつかんだ。

 新井貴浩監督(48)も「これはすごく大きいね。なかなか点を取れない中で大勢から(試合を)ひっくり返せたのは、またいい流れが来そうだな」とニッコリ。単なる1勝ではないことを強調した。

 それもそのはずだ。今季の赤ヘル打線は、8回終了時点で相手にリードを許していた場合、実に「0勝30敗」だったのだ。確率だけでいえば、勝てる確率は「0%」…。しかも、得点力不足にも拍車がかかっていた。リーグ戦再開後は「2得点」が最高で、この日の6回に中村奨が4号ソロを放つまで40イニング連続で無得点だった。そんな状況で1勝1敗1分けで敵地での戦いを終えられたことは願ってもない結末となった。

 もっとも、打線は水物とあって油断はできない。8日からは本拠地・マツダスタジアムに首位を走る阪神を迎えての3連戦。防御率1・56の才木、2023年から通算1勝11敗の天敵・大竹、今季3戦全敗で1得点しか挙げられていないドラ1左腕・伊原との対戦が想定される。

 鯉にとってはまさに真価が問われるマッチアップ。無得点記録と最終回の〝無抵抗〟という2つのジンクスに終止符を打った勢いで、猛虎に「待った」をかけられるか。