広島は29日の中日戦(バンテリン)に2―1で競り勝ち、2カード連続の勝ち越しを決めた。
プロ初登板で初先発したドラフト2位ルーキー・佐藤柳之介投手(22)は6回2安打無失点で初勝利。一方、打線では来日初の4番で先発出場したサンドロ・ファビアン外野手(27)がけん引した。
4回に相手先発・松葉から「いい反応だった」と左翼席へ先制の10号ソロ、6回には左前適時打でチームの全打点を叩き出した。新井貴浩監督(48)の期待に応えた新助っ人は「どこ(の打順)でも、自分のベストを出せるように思っている」と胸を張った。
ファビアンは2015年にジャイアンツのマイナーからキャリアをスタートさせ、1~3Aで多くの監督の下でプレーしてきた。さまざまな出会いの中でも現在のボスである新井監督は、働きがいがある将の一人でもある。
今月中旬、日本ハムとの交流戦のため訪れた北海道遠征中には、大感激させられた出来事もあった。14日のデーゲームが終わると、新井監督からチームに帯同していたファビアンとハーン、モンテロの外国人選手が声を掛けられ、札幌の歓楽街であるススキノに連れ出された。
名物のジンギスカンを振る舞われただけでなく、日ごろの感謝も伝えられた。しかもトングを握って肉を焼き、皿に取り分けたのも指揮官。鯉将の粋な計らいはどの助っ人にもうれしい出来事だったが、ファビアンには特に感慨深いものとなった。
というのも、他の2人は年間を通じてメジャーでプレーした経験があり、時の指揮官が主催するシーズン中のディナーを体験済み。ところが、メジャー経験が昨季の3試合しかないファビアンがトップから〝もてなし〟を受けたのは、今回が初めてだったという。「ARAISAN」への忠誠心が爆上がりしたことは想像に難くない。
1番と8、9番以外の打順をこなしながら打率3割1分7厘で首位打者に君臨するファビアン。モチベーションは高まるばかりで、ボスのどんなミッションにも応えていく。












