日本野球に適応したようだ。広島は6日のヤクルト戦(神宮)が雨天中止。9連戦真っただ中の水入りとなったが、新外国人のサンドロ・ファビアン外野手(27)が絶好調をキープしている。

 6日の同戦では決勝の3号ソロを放つなど、5月の月間打率は4割5分5厘(22打数10安打)、1本塁打、4打点の猛爆ぶり。今季通算でもリーグ4位の3割5厘と赤ヘル打線に欠かせない存在となっている。

 そんな新助っ人は「米国でプレーしている時から。もう7年は続けている」と試合前に取り組むルーティンを継続中だ。日本ではグラウンドでフリー打撃を行うことが一般的だが、ファビアンは屋内の練習施設、通称「鳥かご」でのマシン打撃を〝マスト〟としている。

「鳥かご」は投手方向以外を防球ネットに囲まれた狭い空間。その意図について本人は「センター方向を意識して、マシンの球をバットの芯で捉えているか。あとは、自分のタイミングでスイングできているか」と説明する。打球方向などを確認してから試合に臨んでいるという。配球などの助言を仰ぐ朝山打撃コーチに「試合の日は常に室内でもいいか?」と相談。承諾を得た上で、どんなに青空の好天であっても室内での独自調整を認められている。

 ファビアンから相談を受けた朝山打撃コーチも「室内の鳥かごでは真っすぐに打つライン、空間しかない。となると、自然にセンターに打とうとしますよね? そこで引っ張ってスイングしても、どんなにいい打球でもネットに当たって、屋外では(視界が)広いゆえに来た球に対して、バットを振り上げてしまうこともありますから」と〝鳥かご効果〟を解説する。

 昨季の助っ人野手2人は年間トータルで1本塁打、6打点と散々な結果に終わり、深刻な得点力不足の要因となった。それだけに米国時代から基本に忠実なスタイルを貫き、開幕30試合で成功を予感させるファビアンの存在は、新井監督にとっても心強い限りだ。