復帰の助っ人が劇的V打――。広島は13日の巨人戦(マツダ)で延長12回に5―4で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。同点で迎えた一死一、三塁からエレフリス・モンテロ内野手(26)が相手8番手・石川から中前へ決勝打。押し寄せてきたナインからウオーターシャワーを浴び「打った瞬間、めっちゃうれしかった。サイコウデス!」と喜びを爆発させ、新井貴浩監督(48)も「最高の場面で打ってくれました」とニッコリだった。
4時間13分の激闘に終止符を打ち、セ2位に浮上させたモンテロは開幕3戦目で右脇腹を痛めて離脱。この日の一軍復帰戦で最高の結果を残したが、もう一人の助っ人野手のサンドロ・ファビアン外野手(27)も2安打で11試合連続安打だ。打率はリーグ2位(3割2分3厘9毛)で、今季は優良助っ人の予感が漂い始めている。
もちろん春季キャンプやオープン戦を通じて朝山打撃コーチから日本の配球の傾向を熱心に学び、準備を続けてきた成果でもあるが、心構えも他球団の助っ人とはひと味違う。
グラウンド外でも日本の文化やしきたりなどを理解しようと、2人と常に行動をともにするフェリシアーノ通訳から日本語の習得にも余念がない。「頑張ります」「ありがとうございます」「お願いします」といったナインやスタッフらと交わす基本的な用語に限らず、自分たちを律する言葉も積極的に吸収しているのだ。
モンテロよりもひと足早く波に乗ったファビアンが覚えた〝自戒ワード〟こそが、ひたむきな姿勢を物語っている。打率1割6分3厘と苦戦したオープン戦の期間中、自らの糧としていた日本語は「ガマン(我慢)」。徐々に軌道に乗ってきた開幕以降は、何と「ナマケモノ(怠け者)」だ。
あえて後者を覚えた理由について、本人は「いい結果を出すために毎日が勉強! その繰り返し。今はOKでも明日はどうなるか分からないからね」。現状に満足せず、慢心しないためのワードとして今ではすっかりお気に入りとなっている。
謙虚で研究熱心な2人が鯉打線の中で存在感を増していけば、さらなる浮上も見込めそうだ。













